トレーディングカードゲーム「モンスターサモナー」にハマっている主人公天川ツルギはある日、家族と共に中学生時代にタイムスリップ。
サモン至上主義の世界においては未来のカードはまさにインチキ効果。ツルギはそれらのカードを使ってインチキ効果無双……なんてことはなく割と一進一退の攻防が繰り広げられます。
ストーリーもキャラの掘り下げがしっかりしており、カードバトルパートの強烈な味付けとなって読み手を楽しませてくれます!テンポもよく、過不足ない描写は書き手としてもとても勉強になります。
ギャグ、シリアス、人間ドラマの配分も素晴らしく星4桁の評価は伊達ではありません。
カードゲームに馴染みのある方ならハマるはず。ぜひご一読を!
脱帽しました。
非常に面白かったです。
私も現代ファンタジーの小説を書いているので、ランキングに載っている作品を勉強のために読もうと思って手を出したのが、当初のきっかけ。
それも「カードが題材ってことは強すぎ制限カードでゴリ押しする俺TUEEE系かな?」なんて思って手を出しました。
全く違いました。
強いカードを使ったデッキではありますが、紹介されるカードコンボはカードゲーマーなら心をくすぐられること間違い無しの数々。
無限ループってこわい。
そういう裁定あるよね。
ワンキルはロマン。
デッキ破壊は愉悦。
気が付けば、全く知らないカードゲームなのにどっぷり嵌っていました。
未知のゲームの魅力で読者を楽しませる、という作者の技量に大変恐れ入りました。
現代ファンタジーと言えば、ダンジョンものや、モンスターパニックものが多いご時世ですが、この作品はそれらの中でもひときわ目を引く、新しい切り口の名作だと思います。
改めて、カードゲームやったことある人ならめちゃめちゃ面白く感じると思うので、皆様も是非手にとってお読みくださいませ。