じわりと迫る効率化の果てに

仕事の効率化機能が備わった電卓が仕事――いえ、世界の回しを効率化するお話です。
主人公はちよっと間抜けや野心家。人よりと意気込んで「喋る電卓」のどんどん効率的していきます。
最初は生活費の予測からですが、目をつけたり体をつけたりでどんどん怪しい流れに……。
ラストはどこか寂しげな、無機質な幕引きです。

ちなみに機械が人の仕事を奪うか、については機関車のお話が知られています。

一見すると馬車の存在を駆逐しそうな機関車の登場。しかし実はそんなことありませんでした。その登場は却って運転手の需要を高めました。
実際のところ機関車は色々とコストがかかりますし、既に完成された馬の生産体制、利用体制を崩してまで金のかかる機関車のみに交通網を頼るのはあまりにも非効率でした。ということで結局、馬車と機関車は共存したのです。

なので機械が人の仕事を奪うのはまだ遠そう……と言えそうですが今はAI絵師が少し話題ですね。どうなることやら……。