概要
摩周湖は何故いつも霧なのか、知ってるかい?
東京で働くサラリーマンの俺は、ネットで偶然見かけた摩周湖の写真に惹かれ、ふらりと旅立つ。しかし、せっかく行った摩周湖は霧。
悪いことと知りつつ湖に降りると、偶然土産屋のお婆さんと出会う。俺はお婆さんの孫探しを手伝うことに。
悪いことと知りつつ湖に降りると、偶然土産屋のお婆さんと出会う。俺はお婆さんの孫探しを手伝うことに。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい湖に浮かぶ島には伝説がある
都会で平凡な日常を送る若者がふとしたきっかけで摩周湖を訪れることから物語は始まる。遠路はるばるやってきた摩周湖は雲海に覆われ、その美しい景色を見ることはできない。がっくりと肩を落とす青年にお婆さんが声をかける。
地元の人から聞いて知った悲しい伝説、若者は湖に浮かぶ島へ近づくためにひとりボートをこぎ出す・・・
霧に包まれた美しい湖の景観、聞き慣れない方言や地名がミステリアスな雰囲気を醸し出しており、物語を静かに盛り上げる。読者はいつしか孤独な主人公から目が離せなくなるでしょう。
視覚的な情景描写はもちろん、空気や温度の表現が豊かで、まるで目の前に美しい青さの摩周湖が見えるような気分になりま…続きを読む