石燈 梓

生きる意味を失った犬神と、生きる意味を捜す少女が出会うとき、物語は動き出す―― 妖の姿が見え、その存在をこよなく愛す少女、彩花。 妖を忌み嫌い、その存在を厭う彩花の婚約者、優。…

マザーグースみたいなのを書いてみたくなっただけ。

女の子をテーマとした短編集『少女は夢を見る』に載せていた作品を分解したもの。 男性の目の前には、女性と幼女がいた。 彼女たちは、聖母と天使のようであった。そう、美しく絵画と同…

女の子をテーマとした、短編集『少女は夢を見る』のバラバラ作品。 仕事を辞めた父と共に、主人公は引っ越した。 海だけが取り柄の寂れた町。 そんな引っ越しの作業をしている主人公は…

　1920年アメリカで初の大衆消費社会が生まれた。 　大量に生産し、大量に消費する社会である。 　大量生産は製品の低価格化につながり、生活者はモノを買い換える際の抵抗感が低くなっ…

一級国家調香師になったカルナは、王宮庭園で美しい青年と出会う。青年の手に浮かび上がる紋章は、やがて王国とカルナの運命を大きく変えていくことになる。

暑い夏を共に、乗り切ろうではありませんか。 歴史に詳しい人に読んで、 私の書いたものがあっているのか、感想が欲しいです。 ホラーというよりも、暗いお話でございます。 「こんな…

女の子をテーマとした、短編集『少女は夢を見る』のバラバラの元。 静かに流れる、ラムネの雫。 主人公と、ラムネを持って来たミサキとの話。 彼女はいつも、ラムネを持って来ていた。…

女の子をテーマとした短編集『少女は夢を見る』をバラバラにしたの。 この作品は、その中にあったもの。 少女は爪に色を塗って、学校へ行った。 行ったが、ピンク色のマ二キュアを塗った…

入院中、隣のベッドにいたおばあちゃんのお話を、記憶を頼りに文章化しました。 裏はとっていないので、実話かフィクションかは不明です。 この作品は「小説家になろう」にも投稿してみま…

主にツイッターの世界史創作企画で作った雑多な題材の漢詩もどきの保管です。 別のブログに同じものを保管しているのですが、バックアップ的な意味も含めてこちらにも再掲します。 詩として…

約２０００字の読み切り掌編作品です。魔王お題で書いたものです。 テンプレ異世界ファンタジーの魔王ではなく、閻魔大王にしたのが工夫したところだと思っています。

タイトルは、なん・せいうん、と読みます。 歴史上の実在人物です。 約２０００字の読み切り掌編作品です。 お試し読み用の作品なので、できれば本命作品である 『西天の長波』も読んでみ…

秋、というお題で考えた掌編です。 他に当てはまるジャンルが思い浮かばなかったので歴史・時代にしましたが、実際には単なるシモネタですのでご了承ください。 約２０００字の読み切り掌編…

某所の闘掌企画に参加した掌編作品です。春っぽいもの、というお題でした。その時よりほんのちょっと改稿してあります。 今の庶民にとっては、回らない寿司屋よりも、安い回転寿司の方が普…

意味に意味はない。理由に理由はない。 意味に意味はある。理由に理由はある。 矛盾した言葉達に、意味はあるのか、理由はあるのか。 矛盾した言葉と私もろとも、お前が喰ってしまうのか…

親の仕事の都合により、モンゴルへ行く事になった。 相撲と大草原と遊牧民、というイメージしか持っていない国、モンゴル。 全く知らない国、モンゴルへ。 そんなモンゴルで体験する日…

言葉にしたこととことごとく逆の不幸な現実を招いてしまう女性が、最後に見たものとは？

たすけを請う龍に、男は言った。 「助けてやろう。そのかわり、おまえをよこせ」 男は求めた。美しい鉱石龍のそばにいて、ただひとり彼女に触れる権利を。 これは、死に場所を探す男と、…

主人公は、久しぶりに牛乳を飲んだ。 冷蔵庫に牛乳パックが二つ入っている。 　　　　未開封と、開封済み。 果たして、開かれたものはいつのものなのか？ 　　　　　飲んでもいいの…

第二回 ショートショート大賞に応募した作品。 読まれないのは、悲しいので載せておきます。

　カクヨムやウェブ小説の現状について。自分なりの考えがようやくある程度まとまったので、書いてみました。 　 　もちろん、これは私の視点で書いたひとつの考察に過ぎません。 　皆さ…

「20世紀ウィザード異聞」　https://kakuyomu.jp/works/1177354054884569582　本編で書ききれなかった小話、if 世界の話、細かすぎてどう…

　ある辺境国にて、王の三女である恵玲公主（けいれいこうしゅ）は、実は両親の悩みの種。出生時に占い師から「その運命を読むことができない」と宣告されたばかりか、幼い頃から不可思議な能…

「バゲットを焼いていただけませんか？」 それが、まもなく店を辞めるアルバイト、華の最初で最後のリクエストだった。 パン屋、雨小路《レイン・レイン》の女主人、美智子は、巣立って…

異界とつながっていると言われている洞がある、奥越の山里の実話です。 父の父の時代、戦前の話です。 村医者の助手をしていた父の父、すなわち私の祖父は、迷信…

★申し訳ありません。こちらの作品、現在連載が止まっております。再開しましたらよろしくお願いいたします。 　急峻な山岳地帯に暮らす千龍の郷。「精霊」の告げを聞き精霊との約束を守る…

　蔦子さんはひとしきり自分の袖の陰で笑うてから、まだ笑いの残る声で言うた。 「怜司もあんたが好きやと思う。そうやけど、あの子をあんたの気持ちに応えさせたらあかん」 「なんでや」 …

夏休みは　魔が差す季節 京都の夜で　振り返ってはいけない季節 今でも気配を感じると　振り返るのが怖いのです

「パパの名前は、エリオット・ハーヴェイ。 科学者よ。昨夜、地下鉄の駅で殺されたわ」 ダウンタウンに住む探偵と、 探偵の元にやってきた少女の、 爆鳴に追われた一日の物語。

これは、一人のものぐさ物書きの ①自分の部屋に置いた資料本を取りに行くのがめんどくさい（執筆はリビングでするから） ②ウン百冊の本の中から目当ての本を探すだけでも一苦労 ③記憶力…

霊峰富士を望む清らかなせせらぎの街につながる異世界でくり広げられる、人とあやかしと甘いお菓子が紡ぎ出す、ちょっと不思議でほっこりやさしい物語。 まじない菓子“冥菓”を伝承する和…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

La Sonadora番外編集。 ※個人誌に収録した作品からの再掲載です。 第一話…エリックの幼少時のエピソード 第二話…冬のある日、街角での出来事。ルイス編。 以下予定 …

結衣は、荒くれ者に襲われているところを、相模と名乗る男に助けられた。顔も名も売れているらしいこの男、結衣にも「何かの縁」だから頼ってこいと言ってきて―― 時は天保。処は江戸の北…

2001年電撃2次通過作。pixivより改稿、転載。 結末までのネタバレ含む800字あらすじ。 「オルガン村のアーマは、亡き祖父オルトの跡を継いで魔法鍛冶屋をやっている。 　実は…

国守（こくしゅ）である父とともに、環（たまき）北辺の地・遠辺国（とおのへこく）に住んでいた19歳の春野は、未曾有の地震に見舞われ、父が津波で行方知れずとなったという報を受ける。国…

高地にあるさいはての町に、ノイは住んでいる。地の果ての町のさらに果て、南の丘から見下ろす低地には、灼熱の荒野が広がっている。その先には何もない、ここが世界の果てなのだと、大人たち…

大唐華やかなりし頃、高宗の御世。 高官の娘で美貌を誇る仙月は、若年ながらいつか高みに飛翔せんと野心をたぎらせ、あえて宮女の道を選んだ。仕える相手は、絶大な権力を握る則天武后である…

湧きやまない魔物と戦いつづけている国。 都には、軍人と、『かんなぎ』と呼ばれる魔を祓う力を持った人たちが集められていた。 倖奈（ゆきな）は『かんなぎ』の一人だが、役立たずと評さ…

大陸の半分を席巻し、もはや元の名が忘れ去られた「帝国」。 国内屈指の有力教会の息子・キリクは、家業を嫌い、帝都で軍人となっていた。今年に入って皇族を守る「皇室師団」に配属された…

次第に体の自由が失われていく。 歩くことも笑うことも声を出すことも、彼にはもうできない。 でも、あたしを愛してくれることは、まだできる。 眠りにつくその瞬間まで、彼はきっと愛し…

彼岸花の下には死体が埋まっているかもしれない。

つまらない合コンで友人に教わった、タバコの煙で輪っかを作る方法。 家に帰ってトイレで試してみたら、大変なことになった。 黒いスーツのスカウトマンにそそのかされ、 俺は十年つとめ…

襄陽《じょうよう》は水陸の交通の要だ。 戦乱の世が訪れるたび、必ず争いの的となる。 こたび、ここで語るのも、襄陽を巡る宋国と金国の戦の記録である。 主人公の名は、趙萬年《ちょ…

第５回角川文庫キャラクター小説大賞最終候補作。 大幅に改稿、また『王妃さまのご衣裳係　路傍の花は後宮に咲く』と改題のうえ、 2021年8月24日に角川文庫さまより刊行されました。…

白に埋もれる庭を見つめる少女とその従妹の、さっくり読める百合話。