謎めいた少女と、口が悪いおじさんの取り合わせ。まさしく、王道ハードボイルド。おじさんの信念を貫き、少女を守る姿は痺れるほど。敵のムチャクチャな、なりふり構わぬ攻撃が、その信念に対するムチャクチャさを引き立てているように感じます。少女が大事にしている、ある物。それが最後の最後で分かった瞬間の、娘を思う父の気持ちに、ハッとさせられました。素晴らしいハードボイルド作品だと思います!