あやかし冥菓見本帖

作者 美木間

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★★★ Excellent!!!

和菓子と不思議なあやかし達が調和して生まれる新鮮な面白さ。
作者自身の愛が込められている作品は例外無く面白いのですが、この作品も間違いなくその部類に属するものだと思います。
菓子に限らず「食」そのものや、それにまつわるあらゆる事柄についての知識が、物語に彩りを加え、より鮮やかなものへと仕上げているように感じられます。
さらに、作中に登場するあやかし達がとにかく魅力的。発する言葉や所作のひとつひとつに個性が詰まっていて、時に可愛く、時に荘厳に、主人公の美美(みはる)とのやり取りに魅了されます。
あやかし達の中で特に異彩を放つ「朧桜の君」の魅力を是非味わって欲しいです。
この作品が如何に作り込まれているかは、二十三話と二十四話の間にある「冥菓道覚書」に目を通してもらうだけでも解って頂けるかと思います。

★★ Very Good!!

精細な描写でつづられる、あやかしと和菓子の不思議な物語。
次々に登場する、謎多きあやかしたち、そして美味しそうな甘味たち。
時に怪しく、時に甘く、ふわりと香りが漂うようで、ドキドキと胸を躍らせます。

さらに、個性豊かなあやかしたちに劣ることないヒロインの美美〈みはる〉。
彼女の和菓子に対する熱意とウンチク語りも、楽しく舌を巻かれます。

はたして、あやかしたちの思惑は?
美美はこの地でどんな“冥菓”を作るのか?

香り高く味わい深い和風ファンタジー。今後もじっくりと楽しんでいきたいです!
ぜひ、ご賞味あれ!
(第二十話まで読んだレビューです。今後の楽しみを残して、現段階で☆2とさせていただきます✨)

★★★ Excellent!!!

和菓子からみた世界はこんなにも美しい。
美味しくて、わくわくして、新しい知識にも触れることができる、とても素敵な作品です。

謎めいたあやかしたちとの今後の展開も目が離せません。

まじない菓子・冥菓、ぜひとも食べてみたい!と思わせる、五感に訴えてかけてくる魅力をぜひ、堪能してください。

★★★ Excellent!!!

「ひと口食べれば、情景が広がる。
 人の甘味の記憶を刺激する。」

作中に現れたその文に、ああなるほど、と膝を打った。
なぜなら、本作に登場する食べ物や飲み物がすべて、
単なる味のみならず情景を伴いながら美しく描写され、
読み手の味覚の記憶を豊かに刺激してやまないのだ。

かつて東海道の宿場の1つとして栄えた静岡県三島市。
清らかな水の流れる富士山麓のこの町には、昔から、
人とあやかしとが共存する暮らしが根付いていた。
主人公、美美《みはる》もあやかしの見える体質だ。

美美の実家は和菓子屋だが、彼女に家を継ぐ気はない。
そのはずだったところ、母が倒れたため帰郷した美美は
「冥菓」を巡る人とあやかしの事情に巻き込まれていく。
果たして、「冥菓」とは一体どんな菓子なのだろう?

和菓子について語り出したら止まらない女子大生の美美、
美美の幼なじみで人間の工とあやかしの井桁、といった
魅力的な登場人物が生き生きと描かれるキャラ文芸作品。
三島の情景が目に浮かぶノスタルジックな雰囲気も素敵。

これからどんな人、どんなあやかしが登場し、
どんなドラマが展開されるのか、楽しみです!

★★ Very Good!!

 五感が受け止める事象を、誠意をこめて描き出す文章が持ち味の著者ですが、本編はキャラが立った登場人物も多く、その駆け合いも楽しい内容になっています。
 しかし、やはり読みどころは丹念に表現される数々のお菓子。
 洋菓子に比べると和菓子は味も姿も抽象的な印象がありますが、そこに現れでる佇まいの美しさは、著者の表現と相性がよさそうです。
 物語としての行く末に期待して、現時点ではとりあえず星2つ。

★★★ Excellent!!!

冥菓道とは!?
まじない菓子とは!?
あやかしたちとの関係とは!?
謎が増えるほど、先が気になります。

富士山の雪解け水の恵みが生みだす三島湧水グルメ、地元の神社の門前菓子、茶どころ静岡県ならではの日本茶の味わい、かわいかったり美形だったりするあやかしたち……次は何が登場するのか楽しみです。



★★★ Excellent!!!

菓子の描写やうなぎのこと、味や見た目が浮かんでくるように丁寧に書かれていて食べたくなります。(それはお父さんの迷菓さえ)情景描写もそうで、美しい富士と川のせせらぎ、郷土愛を感じる作品でした。第二話まで読んだところなので、あやかしが出てくる続きを楽しみにしています。