お菓子、あやかし、橋を渡れば可笑しな町!

今でも伝統の息づく町、静岡県三島。
主人公の美美は「菓子司美与志」の一人娘。しばらく音沙汰のなかった父の手紙により、故郷に帰ってみれば・・・。
どこか懐かしい、ゆったりとした時間の流れに、個性豊かな「あやかし」がそれぞれの想いに揺れ動きます。
颯爽と登場する主人公の御助け人、すずろ。ひょうきんに和ませる井桁。
わたしのお気に入りは、牡鹿に乗った緑珠姫。緻密に、明細に、その可愛らしさをストーリーに乗せて、作者はほのぼのと描き出します。
異世界に疲れた、あなたに、ぜひとも読んで欲しい一作です。

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