@anonyma

開拓時代の新大陸アメリカと、科学らしい科学が成立しつつあるヨーロッパ。 さまざまな価値観と思惑で、主人公たちが追い求める「力」はなんなのか？ 基本的に真っ直ぐなキャラクターたちが…続きを読む

歴史の転換期は、価値観の転換期。 主流派がいつのまにか悪と断罪され、また断罪した側もほどなく裁かれる…… いつのまにか「なんでこんなことに？」と思いながら、消えていく人々は多いはず…続きを読む

寡聞にしてフランツ・マルクという画家については知りませんでした。 作品拝読して、思わず検索をかけてしまいました。 １枚の絵の向こうには画家がいて、画家の人生があって、その画家の人…続きを読む

読後感のよい話。 決して世相が明るくない時期が舞台ですが、シビアな描写より人物一人一人が事情を抱えながらも、基本的には周りの人達を思いやる様子が多く描かれており、ふんわり優しい気…続きを読む

スケッチあるいは写真のような。 よい雰囲気。 好きなトーン。 なんでドアが施錠されていないの、とか。なんで隣人は飲み物もっていくの、とか。人んちのベッドビショビショにしちゃいかんで…続きを読む

　五感が受け止める事象を、誠意をこめて描き出す文章が持ち味の著者ですが、本編はキャラが立った登場人物も多く、その駆け合いも楽しい内容になっています。 　しかし、やはり読みどころは丹…続きを読む

主人公が山菜が好きというところ、子どものころ周囲がそれを理解してくれなかったこと… そんな設定から、どこか頑なで決して要領がよくない少年のイメージが湧きます。 そこにふってわいた…続きを読む

ニュースでは、海外の戦争については淡々と「死者……名」と伝えられていますが、一つの爆弾が何をもたらすか？子どもや若者のささやかな希望が、いとも簡単に引き裂かれる様子が、息苦しくなる…続きを読む

綿密な風景描写があるわけではないのに、オペラ『アイーダ』のように歴史スペクタクル感のある舞台の気配。 最後はヒロインのアリアがピアニッシモで美しく響くような……頭の中ではすっかりオ…続きを読む