そのものが和菓子の佇まい

 五感が受け止める事象を、誠意をこめて描き出す文章が持ち味の著者ですが、本編はキャラが立った登場人物も多く、その駆け合いも楽しい内容になっています。
 しかし、やはり読みどころは丹念に表現される数々のお菓子。
 洋菓子に比べると和菓子は味も姿も抽象的な印象がありますが、そこに現れでる佇まいの美しさは、著者の表現と相性がよさそうです。
 物語としての行く末に期待して、現時点ではとりあえず星2つ。

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