寡聞にしてフランツ・マルクという画家については知りませんでした。作品拝読して、思わず検索をかけてしまいました。1枚の絵の向こうには画家がいて、画家の人生があって、その画家の人生をとりまく人々がいる。そして、人々を翻弄する歴史がある。そういったことをしみじみ感じさせてくれるストーリーです。セリフの力強さと絵を描く描写の力強さから、舞台上演向けの戯曲にしても面白そうだなと感じました。絵を次々と投影しながら……演出によってはフランツ・マルク役の一人芝居にもできそうです。