★★★ Excellent!!! 戦争はいけません。 @Teturo 良い意味でですが、非常に重たいお話です。 最近、ネットなどで色々な国を中傷している人たちに、ぜひ読んでもらいたいです。戦争は何時だって、弱い人から全てを奪っていきます。生き残った人は、亡くなった人の分まで幸せにならなければなりません。 特に子供は美味しいものを食べて、いつでも笑っていなければならないのだなと、強く思いました。 レビューいいね! 2 2020年8月10日 08:20
★★★ Excellent!!! 世界のどこかで行われていること、それに対する祈り 瀬戸内弁慶 紛争、戦災孤児。この国ではニュース越しにしか知ることが出来ない遠くの出来事ではありますが、まだ各地でくすぶり続けている悲劇ではあります。 確かに存在する問題を取り上げ、かつ克明に描写した本作は、その重さがそのまま作品としての重量感のある骨格として組み上げられています。 その日の糧を得るにさえ流血が伴う。 あるいは世界のどこかで似たような出来事があるのではないかと錯覚するほどに真に迫る苦しさがありますが、多くのものを喪った果てのラストは、同じように、こういった救いがそんな苦しみの中でも起こってほしいという作者さんの願いのように感じられました。 レビューいいね! 2 2020年8月2日 18:23
★★★ Excellent!!! ニュースの内側にある悲劇の一つ一つ @anonyma ニュースでは、海外の戦争については淡々と「死者……名」と伝えられていますが、一つの爆弾が何をもたらすか?子どもや若者のささやかな希望が、いとも簡単に引き裂かれる様子が、息苦しくなるような質感で描写されています。 レビューいいね! 2 2017年3月18日 22:59
★★★ Excellent!!! 命の酷く安い土地で、それでも彼らの生命は高潔だった―― ごんべえ 何気なく見ているテレビのワイドショーで報道されている現実。 助けてください。助けてください。 どれほどのその声なき言葉が我々に届いているのだろうか? それを考えさせられます。 レビューいいね! 2 2017年2月14日 08:00
★ Good! ★子供の目線で見る戦場の臨場感に圧倒される 藤浪保 内戦が激化する中東の片隅で生きる少年とその義弟妹の様子が、少年の目を通して臨場感たっぷりに描かれている。擬音に頼ることなく、視覚情報や振動で丁寧に描写することが、リアリティを与えている。埃っぽさや日差しの熱さを直に感じるようだった。 生きるために他人を犠牲にすることを躊躇わない世界で、弱者である少年たちは搾取され、時に略奪する側に回る。その罪を少年は一心に背負い、それでも弟妹を守るために戦い続ける。そんな思いさえ戦争は容易く踏みにじって行き、抱く希望はことごとく打ち砕かれる。 ラストをどう感じるかはわかれると思うが、僕は、兄のままでいて欲しいと思った。 レビューいいね! 2 2016年6月9日 19:32
★★★ Excellent!!! 銃を取り、ナイフを握る。ゲリラ部隊がこの世界で唯一の”居場所”だった minmr kasmi 「一人の命を奪うことで得た缶詰、だがこの食料があれば二人の命が繋げるんだ──」 この価値観を突きつけられて平然としていられる人はいないでしょう。 テーマに、作品に、文章に、非常に魂の篭った作品だと感じました。 まるで『ブラッド・ダイヤモンド』や『ホテル・ルワンダ』といった戦場を舞台にしたシリアスな映画のような緊迫感のあるストーリーに、乾いた砂埃が舞い、肌を焼くような日差しが容赦なく照りつける中東の雰囲気が文章から漂ってくるような小説でした。 あと、私がこの作品を読むきっかけとなった甲野直次さんのレビューが非常に秀逸で、作品の魅力と感想を全て言い表しているのではないかと思うほどです。 こちらもあわせてご一読を。 レビューいいね! 2 2016年4月30日 23:16
★★★ Excellent!!! 戦場のリアルはここにあった! @bior5 息をつかせぬ戦場の生々しさや残酷さに驚愕。少年が生きる、ただそれだけの物語に、共感と興奮が止まらない。これは日本の未来であるとともに、我々の未来である! レビューいいね! 1 2016年3月15日 13:23