息をつかせぬ戦場の生々しさや残酷さに驚愕。少年が生きる、ただそれだけの物語に、共感と興奮が止まらない。これは日本の未来であるとともに、我々の未来である!
この作品は、まさに迫真の、ノンフィクションに限りなく近いフィクションである――。そう仮定すると、とても冷静ではいられない気持ちになりました。もちろん僕は、戦争というものを知りません。それでも、こ…続きを読む
紛争、戦災孤児。この国ではニュース越しにしか知ることが出来ない遠くの出来事ではありますが、まだ各地でくすぶり続けている悲劇ではあります。確かに存在する問題を取り上げ、かつ克明に描写した本作は、そ…続きを読む
内戦が激化する中東の片隅で生きる少年とその義弟妹の様子が、少年の目を通して臨場感たっぷりに描かれている。擬音に頼ることなく、視覚情報や振動で丁寧に描写することが、リアリティを与えている。埃っぽさや日…続きを読む
「一人の命を奪うことで得た缶詰、だがこの食料があれば二人の命が繋げるんだ──」この価値観を突きつけられて平然としていられる人はいないでしょう。テーマに、作品に、文章に、非常に魂の篭った作品だと…続きを読む
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