奥越奇譚

作者 美木間

26

11人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

怪奇現象とはいえ、それも日常。と、目に見えない不思議なものと共存していた時代の、ピリッとした怖さが味わえる物語です。
しかも、おじいさんが本当に見聞きした話となると、もしかしたら今もどこかで同じことが起きているのではないかと、背筋が寒くなります。
パソコンの画面から目を逸らした瞬間に「あっ、今うしろを振り向きたくないな」と怖くなったのも、怖い物語を読んだ後の醍醐味ですね。ふたたび物語に浸りました。
民俗資料としても大変貴重な物語。
一文一文読み進めるたびに、その時代ならではの、懐かしく、生ぬるいような、なんともいえない物語の気配に包まれていくのも、不思議な体験でした。

★★★ Excellent!!!

雪の深さ、山の深さに、何かが宿る。
日本の山奥には、不思議なことが普通にあったのだと思うと、その地域の伝承に興味が湧きます。
他の話も気になります。

他の話も読んだので、追記です。

山の不思議や怪しい伝承に、ひやりとしたものを感じるのは、人の営みが、人も含めた様々な生きものの犠牲の上に成り立っているからかもしれないと、この話を読んで考えさせられました。

好奇心と怖いもの見たさで、この地域の話をもっと読んでみたくなりました。