唐代の女性について検索していて、外部から偶然、辿り着きました。
まさかこのカクヨムに、ここまで詳細、かつわかりやすく専門書をまとめた『本棚』が存在するとは!
参考図書の内容と、作者さまご自身の意見とを、きちんと別のものとして記載されているのも、とても好感が持てました。情報と感情がない交ぜにされたwebページも多い中、出典元への敬意が窺える、素晴らしい記述だと思います。
固い内容も素直に読ませてくれる、軽妙な文体も魅力的。
読んでいて何度「かわいいひとだな」と笑ってしまったか知れません。
唐代女性以外の『本』も、どれも興味深いものばかりです。
時間を作り、これからこの『本棚』を隅々まで読破したいと思います。
なんといっても、作者様の知識と興味の幅がすごいです……っ!
拷問、不能裁判とショッキングな本から始まり、ロシアの泣き歌や民族衣装など、抒情あふれる章を挟み、今はナポレオン戦争……。(八冊目の時点でレビューを書いております)
作者様が資料として持っていらっしゃる本の内容をまとめたものなのですが、これほど多彩な本を読まれ、そしてわかりやすく、かつ興味深くまとめてらっしゃるのが、本当にすごいです!
気になる本の気になるところからでも、ちょっと覗いてみれば……あなたもこの奥深い知識の森に、分け入りたくなってくるはずです!
ものすごく面白そうな次回予告で終わっているのですが、とりあえず第一冊目完とのことですので、レビューを書かせていただきます。
怖い。
内容が、ではなくて。
語り手である作者様が……とても……楽しそうなのが……!
「こんなの酷いですよね><」「想像したくありませんよね><」とおっしゃりながらも嬉々として語られる拷問の数々。
内臓? 腐ります。
手足? もげます。
もはや死しか見えない拷問の世界。いやいっそ死んだ方がいいであろう拷問の世界。
それをこちらの作者様は、女子力の高そうな、けれど薄暗い、ふつうのひとには辿り着けなさそうな隠れ家バーでカシスオレンジでも飲みながら語っていらっしゃるように見えるのですよ……。
明るく楽しく愉快で残酷なこのbeautiful world、みんなで指の間から覗いてみませんか?
きっと語り部の軽快な語り口調にのめり込んでしまうはずです。