奇妙な世界色も音も夢の狭間で、悪い子と小さなおじさんが出会う
童話のような語り口、文字数も多くはなく気軽に読める。今夜、お子さんを寝かしつける時の読み聞かせに使える掌編です
さいしょ、ゴ○ブリのことかと思いました(笑)少年から見れば、小人は、まだ遠い存在だけれど、彼がどのような存在であるのか、おぼろげながらに知っているのでしょう。あり得ない存在として登場したその姿は小さいけれど、よく見ると、化け物でも妖精でもなく、大人のおじさん。少年が大きくなるにつれ、小人はどんどん大きくなって、やがて少年そのものになってゆくのでしょうか?他の作品群同様に、読者それぞれの頭の中で複雑な反射を繰り返す、独特の文章の魅力を凝縮したような一作。