概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ネットの海を泳ぐものたちのための闇のバイブル
本作は主人公玲子と、玲子の叔母を名乗るオリビアとの会話を中心にストーリーが進む。
「情報を扱う技術」を玲子に教えるオリビア。
その教育のテーマは「情報の悪魔」だった。
そもそも情報の悪魔とはいったい何なのか、存在するならその目的はいったい?
読者はそんな風に始めは思うかもしれないが、どんどん読み進めていくとやがて悪魔が……(以下は本編をぜひ)
本作のテーマは、一見難解であるがオリビアの言葉がわかりやすく、よくまとめられていて非常におもしろく読める。
また、オリビアのコスプレやシャンメリーでチキンパーティなどがいい具合に抜け感があり、玲子も生徒として極めて優秀であり、言葉という情報にどんど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!破綻しながら、いびつに成りたつ社会の闇の部分を……つつき、かき混ぜる🫣
そこに見えてくるのは、人間が築きあげる現実の異常さとゆるみの多さ、亡羊さ……
切り口が辛いようで、おかしな甘味もおぼえます。
過酷なようでも、なんでもござれのこの世には、当然のごとく情や情け、愉楽の余地もあるのです。
とにもかくにも……書きあらわすのが、非常にむずかしい内容だと思いました。
どこにでもいそうな女子が変化していくようすを見ていると、その子を引き取った女性の正体が気になってきます。
主人公ちゃんのそういった素質をみぬいて現れたのか?
ただいま、このふたりの関係、行く末がかなり気になっております。 - ★★★ Excellent!!!さぁ、君もオリビアのレッスンを受けてみないか
私ごときがレビューをしていいのか悩むほど、かなり読者を選ぶ、なかなかの問題作。
作者様の前作を読まれて同じような作品を期待すると、ちょっとついて行けないかもしれない。
アダム・スミスを出すまでもなく「分業」により世の中は進歩してきた。
車を作る人もいるし、家を作る人もいるし、政治を専門にする人もいる。
専門家はより正しいものを導こうとする取組によって、右へ左へ振れながらも、正しいところへ導いてくれると考える。
だが、実際はそうでもない。
やはり「悪魔」はいる。
自分の私利私欲や独占欲や間違った正義感。
皆、自分が求める方向にバズりたいのだ。
もはや、それが普通。
そんな中、調べろ…続きを読む