第3話 おいおい、どうした?

「、、、、、-ク様、、、、、、ジーク様、、、起きてください」


朝日がまぶしく目をしぼませながら起きる


「早く起きないとエリス様がいらっしゃいますよ」


エリスね、、、エリス?!

ジークの理解者で関与があったため

降格後幽閉され処刑までされたエリス=ベリクリンだと?!

宮廷魔法師 第一師団長のエリートだ

若くしてその席につき異名(二つ名)まで持っている


がばっと布団から飛び起きたせいで

ルイスがびっくりしている


昨日のあの後もノートを見ながら考えごとをしていた。

限界がきて寝てしまったためやや寝不足気味だ


すぐに着替え中庭にでてエリスを待つ

しばらくすると


「早いですねジークフリード様、魔法を教わるのが我慢できませんでしたか?」


優しくも凛とした声が後ろから聞こえ

振り向く


「それもある。師匠を待たせないように気を使ったのだ。エリス=ベリクリン、本日からよろしくお願いする。」


「ふふ、殊勝なんですねジークフリード様は」


柔らかな微笑みを浮かべこちらを見るエリス

僕はこのキャラが大好きだった。

ゲームでの唯一のジークの理解者、そして大切な人だった。


「ジークで構わないよ。それに忙しい中師事を乞うのだ。当然だろう」


「わかりました。お気遣いありがとうございます。

私のこともエリーと呼んでください。

それにしても、驚かせようと思ったのに全然驚いてくれないなんて、、、。

ちょっとがっかり。」

エリーは口をムーとしてこちらを見てくる


「驚きはした。だがエリーがで見惚れてしまっていた。」

微笑んで首をかしげるようにしていった


そういった瞬間エリーはボンッと音が鳴ったように

真っ赤になりそしてすぐ半目でこちらを見てくる。


「ジーク様、随分と言われ慣れているようですが。

もしやその年で女性をたぶらかしていらっしゃるのですか?」


「まさか、だいたい屋敷からあまり出ないのにどうたぶらかすというんだ。」

これは事実だジークはあまり屋敷の外に出た記憶がない。


「それはそれで何かと問題です。将来も心配になりますよ。」

腕を組みうんうんとうなっているエリーだったが


「それはそれとして早速始めましょう」


エリスの魔法講義の始まりだった。



「まずは自分の基本の属性を知るところから、、、、」


「その方法は行った。全属性適正だ」


「え、、、本当ですか?」

エリスはキョトンとした顔でこちらを見る


「あぁ、ほら」

ジークはそう言いながら親指以外の指先に各属性をまとわせた


「まさか、、全属性に加えて並列魔法まで、、、無属性で空間のゆがみまで

できているなんて、、、」

エリスは開いた口がふさがらなかったようだ


「これは並列魔法というのか、各々出すのは難しいことなのか?」


単純な疑問だ、ゲームと現実ではシステム上の問題などは

起こりえない。こういったこともゲームと現実では違うのだろう。



「はい、各々の属性を同時に展開させることを並列魔法と言います。並列魔法は取得基本属性が、二つ以上の属性持ちが好んで使います。慣れれば並行魔法や合成魔法に使用できます。」


エリスは手のひらに水の渦と小さな竜巻を起こした


「これが同時展開をした並行魔法です。そして」


瞬時に水の渦と小さな竜巻はなくなり水晶のような氷が出現した。

「これが合成魔法です。各々の属性を合わせることで基本ではない属性を発現させる。それが合成魔法です。オリジナルも存在します。」

エリスはその氷を浮かべ粉々にした後風を吹かせてジークとエリスの周りに吹かせた。少し冷たくて気持ちいい。


「今のは合成魔法と並行魔法どちらだと思いますか?」

エリスはどや顔でジークに質問する。


「ぱっと見は並行魔法だが氷を粉砕した魔法が分からない。

無属性だとしても少し違和感がある。」

ジークは腕を組みながら考えをまとめようとする。

「素晴らしい才能ですね。私の師事を受けて初めての回答です。花丸です!」

エリスはウインクをしながらジークのほうを見た

「粉砕したのは衝撃、無属性と地属性を合成した私だけの合成魔法です。」


「無属性と地属性の合成?、、、」


「はい、そして先ほどの魔法。これは風の属性と

合成魔法を並行魔法にしたものです。これは―」


エリスの講義はとても勉強になるが魔法は奥が深すぎて長い付き合いになりそうだ。


動き出します。

魔法の話などもしかしたら増えるかもしれません。

結構考えたのですがしっくりくるのが並行魔法と合成魔法でした。

並列魔法は展開することだけのことですので実行の場合は並行魔法と呼んでいます。

並列は初歩と思っていただければ。出現は出来るけど実行ができないみたいな?

(エリーをチョロインなんて言っちゃダメ。可愛いんだから。)


フォローに星、レビューや応援ありがとうございます。

これからも頑張ります。見ていただけると嬉しさ倍倍増ですね。

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