第23話 鏡乱の回廊(10)

4/2 訂正

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エリーがとんでもない魔法を放ってすぐ

ジェイドが騒いだ


「お前ッ!!散々ジークに注意しながら

自分が一番はっちゃけてんじゃねーよ!!

死ぬかと思ったじゃねーか!!」

中々な怒り具合だ。


「だって仕方ないでしょ!!

みんないろんなことしてるのに

私だって試したい魔法だってあるのよ!!」

何やら、理屈ではなく感情論が優勢のようだ。


「おまッ!ジークが気づかなかったら

マジで死ぬとこだぞ!!せめて言えや!!」


「それは謝るわ!!だけど

撃ちたかったんだもん。

仕方ないでしょ!!」


しばらくの応戦が終わると

二人は肩で息をしていた。


「まぁまぁ、今回は痛み分けにしよう?

エリーは次からちゃんと言ってね?

あれはほんとに危険だから。」

僕とエリーの立場が逆転すると

エリーは口をとがらせながら。

「分かってるわ。次から気を付けるわ。」


「とりあえずこれは攻略ってことでいいのかな?」

ジークが話は終わったとばかりに

疑問を投げかける。


反応したのはまさかのウィスだった。


「え?こっちに来てほしい??

どうしたの?」


ネックレスが光ると

あの時の空間の様に

首を引っ張るように

こっちこっちと言うウィス。


三人とも何が何やら

分からず


とりあえずウィスの

案内に従う。


しばらくするとそこには

エリーが放った魔法で

広くなっているはずなのに

四角い部屋の用なものだけが残されていた。


「ここってウィスがいたところ?」

ウィスに聞くが違うと返答が来る。


「まぁとりあえず開けるしかないよね。」

岩の切れ込みから扉だと分かる部分に

手をかざす。


すると扉と思われる

外周部分が青白く光ったかと思うと

ゴゴゴと音を立てて

ダンジョンの床に吸収された。


中は暗くどこか異空間に繋がっている

感覚がしたが三人は中に入った。


中に入ると

そこは

緑が生い茂っている空間に

奥からは激しくない滝のような

上から水が流れている

幻想的な空間が広がっていた。


ジークは目線から

ウィスが置かれていた

ような石柱を発見した。


「これ、ウィスが置かれていたのと同じやつ?」

そういうとウィスは大体そんな感じ~という

前世で言うギャルのような軽い返答をしてきた。


ずいぶん軽いな。

そう思いながらもウィスに言われ

石柱の目の間に立つジーク。


石柱の真ん中は丸い球を

置かれていた形跡があるが


物がなく

なんだ?と首を傾げようと

していた時だった


水が溜まっている池のような所から

丸い球ー所謂いわゆる

コアのようなものだろうか

が浮かび上がり

石柱の台座に移動してきた。


ウィスが触ってというので触れると

脳内に声が聞こえる。


『ウィストゥラとの接続を確認。

個体名ジークフリード=アルカナインを

マスターダンジョンの主としての登録を提案。

審議します、、、、、

可決。

これにより、マスターダンジョンは

今後ジークフリード様のものとなります。』


エリーとジェイにも聞こえているらしく

驚いた顔をしている。


声がやんだと思った瞬間

コアからホログラムの様に

印が浮かび上がると

ジークの右手の甲に

同じ印が浮かび上がる。


急なことで驚いたが

僕がこのダンジョンを攻略?したと

みなされダンジョンの主にまで

なったらしい。


マスターダンジョンって何だ?

ゲームではそんな描写なかったぞ?

ジークは心の中で疑問に思うが

コアには聞こえているらしく。


『主からの質問事項への回答を提案。

審議します、、、、、、、、、、

一部の情報開示による回答で可決。』


『マスターダンジョンとは各々に点在する

ダンジョンの大元になるものを指します。

マスターダンジョンのコアを破壊した場合。

マスターダンジョンに接続されている

各ダンジョンの崩壊を

同時に招くことになります。

マスターダンジョンは主の-

アルカナイン公爵領では

本ダンジョンしかないため。

コアの破壊を止めるよう提案します。』


ゲームの知識ではわからないことだらけで

少し混乱しているジークだったが

コアからのさらなる提案が続く。


『主とウィストゥラとの接続を介し

直接での回答を提案。

審議します、、、、、、、、、、

可決。』


そう聞こえたかと思うと

頭の中に情報がすんなり入れ込まれ

全てを理解することができた。


ついでにウィスの情報も

入ってきており

ここに連れてきた理由も判明した。


(そうか、ウィスは

このダンジョンを守ろうとしていたのか。)


ウィスとダンジョンのコアは

二つで一つとなっており

片方だけでは機能しないこと。


それを知っていた何者かが

ダンジョンの秘匿空間に存在していたウィスを

無理に渡って取ろうとしていたらしい。


そのおかげで

なぜゲームでのアルカナイン公爵領が

復興に時間が掛かり

疲弊しぼろぼろになったのか

理解ができた。


後ろで固まっている二人は

何が何やら分かっておらず

後で説明しようと決めたジークは


ひとまずダンジョン攻略が済んだことで

帰りたいと思っていた。


『主の帰還感情を確認。

コアとの接続が完了したため。

常時、平常起動での運用の開始を申請。

審議します、、

可決。

主のコア空間への出入り許可を申請

審議します、、、、、

可決。

これにより主はこの空間への出入りが自由となり

各ダンジョンも平常運転での起動となります。

ただ、この空間への出入りは

本ダンジョン内にいる場合のみとなります。』


何やらコアが勝手に決めていると

急に三人がいる床が光りだす。


『本ダンジョンは損傷が激しい為

改変を提案。

審議します、、、、、、、、、、

可決。

また、いつでもお越しください。マスター。』


その言葉を最後に

ジーク達の視界は急に変り

気づくとダンジョンの入り口に移動していた。


「「「何がどうなっているんだ。」」」


三人は考えることを辞めた。



色々起こりすぎ!!

一つでもおなか一杯なのに!!

なんとなく皆さんの疑問を回答してみました。

Q.こんなに詰め込んで大丈夫?

 もっと分けてやった方が良かったんじゃない?

A.前半ゆっくり進めたので大丈夫です。

 ヤルときは激しくがモットーです。

Q.いろいろありすぎて分け分かんないよ!

A.ごめんなさい。伏線回収や

考察などに憧れていたので許して。

コメントで答え合わせも可能です♪

(説明できる範囲で!)


皆様、フォローや評価、コメント等

いつも、ありがとうございます!!



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