第24話 攻略そしてこれから

色々なことがありすぎて疲れた三人は

とりあえずダンジョンから出ることにした。

ダンジョンから出てきた三人を向かえたのは

完全武装を施したアルカナイン公爵騎士団と

魔法師団だった。

それに今から突撃しそうな勢いまで添えてある。


「うわっ!やっば!!通信の魔道具の存在

忘れてた!!」

ジークが言葉を発したことで


エリーとジェイの二人はやっぱりね~といった顔をするのだった。


「ジークフリード様!!

ご無事で何よりです!!」

僕たちの姿を見て第一声を上げたのは

アルカナ騎士団団長のリッター=ハイムだった。


「ありがとう。リッター。そしてごめん。

通信の存在忘れてた。」


「はっ!!もしかしたら

その可能性が高いと

当主様も言っておられたため。

失礼かと存じますが

全軍ではなく一師団のみで参上しました。」


んん??それにしても中々な戦力じゃないか?

等言えるわけもなく。


「そ、そうか。気を使わせたようで悪かった。」


「いえ!お気になさらず!

この度は鏡乱の回廊の攻略おめでとうございます。」

そう言いながらリッターは綺麗に敬礼した。


「ん?なんで攻略したって分かるの?」

三人ともなんで?という顔をしていたが


「ダンジョンの門の上

-ダンジョンの入り口の岩にある印と

同じ印がジーク様の手にあったので

攻略したものと愚考いたしました!」


瞬時にジーク達を見て判断したのは

流石のリッターだと感心していたが。


「こういうのって他のダンジョンにはないよね?」

ジークが疑問を上げると


「はっ!基本的には

そのような話はございません!」

そう言ってリッターは自分の持つ知識を

話してくれた


普通のダンジョンであれば

最終階層まで行くことで

ダンジョンのかけらと言う物が

落ちてありそれを提出することで

ダンジョン攻略となっているそうだ。

ダンジョンにより

形状が違うだけでなく

性質なども違うそうで

ダンジョンの不思議として

現在研究されている段階だという。


ちなみにこのダンジョンのかけら

原理は分からないが

他人に売ろうとしたり

邪な感情があることに

使おうとしたりすると

霧散してなくなるため。

不思議物質となっているらしい。

なのでみんな正直に

提出してくれるらしい。

この為、研究も非常に難航しており。

正直お手上げ状態だという。



「というか、7日も経ってる?」

ジークはエリーとジェイに尋ねる。


「どうだろーな、あのへんな空間に入ってから

時間感覚がおかしい気はするが。」


「もしかすると空間での体感時間と

こっちでの時間がリンクしてないのではないかしら?」


それを言うととんでもないことだ。

ジークの気分的には少し夜更かしした程度

休憩もはさんでいるとはいえ

ほぼ寝てないのだ。

つまり七日間寝ていないことになる。


「まじか、とんでもないぞ」

そんなこと言ったのもつかの間


体と心が安心したのか

急に疲れと

精神的疲労がのしかかってきた。


「みんな、、、、ごめん、、、、。

無理かも、、、、、。」


ジークは急に視界が真っ暗になり

意識が途切れた。




朝日によるすがすがしい目覚めで

ジークは起きる

背伸びをしてすこしぼ~として

手の甲を見る

右手にはダンジョンの印がついており

あの出来事は夢じゃなかったと思い知らされる。

ルイスがいなくなってから

身支度は自分で整えているため

誰かが着せてくれたであろう

服を着替え扉を開ける。


公爵邸を歩いていると

僕に気付いた使用人が

急いで僕の元まで来た


「ジークフリード様!!

ご無事だったんですね!!」


心配そうな顔から元気な顔に戻る使用人

アリエス、カナンが縁で受け入れた使用人だ。

公爵邸と別邸を管理する者たちは

父上や母上に恩があるものが多いという

このアリエスもその一人だ


「心配かけたね。ありがとう。

所で父上は居るかな?」

僕はアリエスへ話す。


「はい!カナン様は書斎です。

案内いたします。」


アリエスに連れられ

父上の書斎へと案内される


アリエスが入室許可を取るため

声をかけると

扉がバンッと開き

急に出てきた

父上に抱きしめられる。


「ジーク良かった。本当によかった。」

父上に抱きしめられた僕は

少し恥ずかしがりながらも。


「ただいま、父上。心配かけてごめんね?」

謝ったのだった。


それから父上の書斎へと入り

話を交わす。


エリーとジェイは

僕と同じく急に倒れてしまったが

すぐに目を覚ましたそうだ。

僕が寝ていた日数は4日!?


死んだように眠っていたため

みんな心配していたのだそう。


エリーとジェイから大体の話を聞いている

父上は僕の話とすり合わせを行いたいと

僕にも話を聞いてきた。


「大体は一緒だね。ジークの時に

助けてくれた人はどこに行ったんだい?」

父上が質問してくるが僕にもわからないので


「名前を教えてくれなかったんだ。

だけど、なんかこう。

懐かしいような気がした。」

正直に思ったことを話す。


「懐かしい、、、ね。

流石の僕でもわからないや。」

手をお手上げといった感じで動かす父上は

珍しく僕はびっくりしていた。


「ところで、話は変わるけど。

これからジークはどうするんだい?

約半年後には学園の試験もあるけど。」


この世界の貴族は12歳になる年に

学院に通うのが一般的である。


ゲームでのジークが学院に通わなかった理由が

スタンピードだ。

スタンピードのせいでジークは

領地のごたごたを解決するため

動き回っていた。


鏡乱の回廊は現在

ジークの手中にあるため

スタンピードが起こる可能性は

ゼロに等しい。


全くゲーム通りではない世界。


(そろそろ三年前の

アフターストーリーが始まるころだ)


ジークはゲームの記憶を頼りに

カナンから紙をもらうと

覚えている限りの貴族の

名前を書きカナンへと渡す。



「これは?」

カナンが疑問を投げかける


「ディアブロと接触した可能性のある

貴族のリストです。ダンジョンの構成員は

排除しましたが未だ接触を図っている

奴らがいるかもしれません。」

ジークはカナンの顔を真っすぐ見つめる。


「わかった、連絡しておくね。

後のことは任せてしばらくゆっくり

してみるのもいいんじゃない?」

カナンから柔らかな笑みがこぼれる


「少し休もうかと思います。」

ジークはそう言い頭を下げようとするが


「さっきの学園の話だけど

エミリーは

来てほしそうだったよ?」


その言葉を聞きジークは苦笑いを浮かべる。

エミリエ=アルカナイン

カナンの妻、そしてジークの母親


「そうだよね。まずは学園に入ることを

念頭に置いて行動しようと思います。

ただ、先の件でダンジョンの研究もしたいので

そちらの方に手がかかるなら

学園は辞退ですね。」

ゲームでは知りえなかったことに

興味が湧いており

学園に行く時間すらもったいないと思っていた。


「エミリー大丈夫かな。どっちに転んでもだし

いろんな意味でもだし。」

カナンがこれから起こることを予知したのか

呆れたように言葉を吐くと


「ジークなら主席合格間違いないから

後はジークの好きにするといいよ。」

太鼓判を押すのだった。





ジークママ登場しました。(名前だけ)


応援や訂正コメントなど

いつもありがとうございます♪

助けられております!


フォローや星もありがとうございます!

嬉しい限りです!!


新年度の抱負は悪リラが

「知る人ぞ知る作品になれば」

と思って頑張ります!

無理かな??笑


面白くなるように

頑張るにしとこうかな 笑


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