第7話 おいおい、そういうこと?

4/1 訂正

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温かい光とそよ風の気持ちよさに

ずっと寝ていたいと思ったのもつかの間

ジークは目を開けた


「あ、ジェイドにやられちゃったか。」


「よく頑張りましたね。

あのジェイドに本気を出させるなんて。

ジーク様はすごいですよ。」

髪をなでられた僕はくすぐったいような

温かいような不思議な気分に包まれる。

ふと後頭部の感触が柔らかいことに気づき

目の前にいるエリスの顔の位置から

膝枕をされているのだと感じた。


「ふふっ、こうしていると子供のようですね。

初めての膝枕はジーク様でよかった

と思えるほどにいいものですね。」

そう言いながら、エリスは

シスターのようなはかなさの残る笑顔を見せた。


(僕まだ子供なんだけど?!)


体を見ると傷だらけの体は

すっかり跡形もなくきれいな体になっていた。


「エリー、ありがとう。治してくれたんだ。

おかげで痛みもないし助かったよ。」

そんなことを言っていると

「お二人さんお似合いなのはわかるが

俺に治癒をかけてくれねーか。」

しかめっ面をしたジェイドが

申し訳なさそうにこちらに来た。


「な?!お似合いだなんて?!?

っっダメです!ジーク様にあんな無茶を

させたやつに使う治癒はありません。」


「なっ?!そりゃねーだろ!!謝るからよぉ」


「なら、今ここでジーク様に謝ってください!!今!!すぐ!!」

エリスは興奮気味でジェイドに訴える。


「坊主、悪かったな。試すような真似をして。

お前の親父には言ってたんだけどよ。」

頭を掻き申し訳なさそうな顔で

ジェイドは謝ってきた。


「坊主じゃなくてジーク様でしょ!!

元騎士団長が敬いも忘れるほど

酒におぼれたのかしら?」

鋭い目でジェイドを見るエリス。


「ジェイドさん、僕は合格でしたか?

それと僕は坊主でも構いませんよ。

父が偉いだけなので。」

なだめようと思い言葉をかけるジーク。

顔を上げようとするが

寸前にエリスに押さえつけられる。

どうやら膝枕が気に入ったみたいだ。


「合格だ。今後は俺が

剣術その他諸々を教えることになる。

よろしく頼む。そしてすまん。ジーク様」

エリスがまだ鋭い目を向けているので

まだ気に食わないところがあるのだろう。


「エリー、あんまり気にしないで。

僕はエリーにも

仲間としての言葉使いを頼みたいんだ。

ジェイドの様に。」

仲間が欲しい。

ゲームではジークは1人だった。

1人で全てを背負い。

そして、殺された。

そんな運命にさせてたまるか。


「ほら、ジーク様もこう言って-」

「少し黙ってジェイド。

ジーク様がそうおっしゃるなら

私も今後は仲間としての言葉使いができるように

していきます。」


「無理はしなくてもいい。

ゆっくりでもいいからさ。」


「それより、治癒を、、頼む」

ジェイドの顔が青くなってきており

痛みがひどいのだと感じられる。


「今回はジーク様に免じて

治してあげましょう。全く。」


淡い光がともると

ジェイドの顔の血色がよくなった。


「まさか身体強化を解除していたとは言え、

二本も持っていかれるとは思わなかった。

久々につらかったな。」

わき腹をさすりながらジェイドはこちらを見る。


「恐ろしいぜ、全く。これから楽しみだ。」

ジェイドはニヤッと笑うと

公爵邸のほうに歩いて行った。


「ジェイドも住み込みなのかな?」

ぼそっと思ったことを口に出していると


「彼は確実に住み込みでしょうね。

所属もありませんから。

しいて言うなら今後は公爵専属でしょうか。」

エリスはジークの頭を抱え込んだまま言った。

「私も長を降りましょう。

カナン様に専属にしていただきましょう。」

エリーは何やら不穏な言葉を吐き

僕から腕をほどき

スキップ調になりながら

公爵邸へと戻っていった。


「なんかよくわかんないけど

いい方向に進んでいるのか?」

独り放ったジークの言葉は

風のみが知っている。



ジークママはまだ出ません。

カナンの奥さんだから、、、、

普通ではないのは確かですね。

ジークの雰囲気や言葉遣いが

少し優しくなっていますね

信頼している者には最大限

譲歩する性格が出ていますね。

メタいからやめろって?

言いたくなっちゃう!笑

(その分幼児退行している気もしなくはない)


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見てくださっている皆様

ありがとうございます!

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うれしい限りです。感謝感謝です!

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今後とも皆様に面白いと

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