第2話 おいおい、やべーぞ

書斎を出るとルイスがこちらに気づきそばに来た

「朝食の準備ができております」

頭を下げながらルイスはそう言った。


「悪いんだけど。書庫に行く。持って来てくれないか。

少し調べたいことがある。できれば片手とかで食べれるものがいいなぁ。」

現実のこの世界とゲームの世界を確認する必要がある。


「かしこまりました」


ひとまずの歴史と魔法書関連の本を読み漁っておきたい

それに気になる点は多々ある。

ルイスは頭を下げたままだが

僕はすぐに早足で書庫へと向かう―。



「やっぱりか」

書庫に入り数時間は経っている

片手でサンドイッチをもしゃもしゃしながら

考える


歴史はおおむね予想通りだな

前国王が病に伏せているのも

現宰相のせいだろう


そしてあらかたの考察を終えたあと

一冊の本に手をかける

魔法書か、ジークフリードは確か闇と無属性の魔法が使えたはずだ


本を開くと魔法の概念から始まり

適正魔法確認の手引きが出てきた


(なになに、まずは火の適正からー指先に集中をしろうそくの火が灯るようにイメージと、、、、)


指先に集中し火をつけるイメージをする

、、、、火は酸化反応だ今回は物体がないから酸素

それに熱を加えるイメージ


すると途端に指先が少し暖かくなり目を開けると

火がゆらゆらとしていた

「え?、、、、、、」

(なんで?!使える?!適性があるのか?!どういうことだ!!)


それからもすべての方法を試す

(おいおい嘘だろ、、、やばいだろ僕、、、)


結果、ジークはすべての属性に適性があることが分かった。

「火 水 風 土 雷 闇 光 無さすがのジークだな。でもなんでゲームでは闇と無属性だけなんだ」

勇者-主人公ですら火 水 風 土 雷の属性だったのに

全属性持ちとは恐れ入るよ、、、僕にね


ゲームのジークを思い出しながらも魔法の適正が分かった僕は

ノートにゲーム知識をーこれから起きることややるべきことを書いていく


まずは能力アップをして

ダンジョン武器や可能であればアーティファクトの取得だ

ただ一つ、あるアーティファクトは確実に入手しないといけない。

これから少なく見積もっても一年はある。

その間に自己成長に力をかける。

やることはいっぱいで辛いことも多いが

絶対に物語通りにはさせない。


この世界にはありきたりなダンジョンが存在する

ゲームではレベル上げや素材採集など多岐にわたる利用が考えられていた。

アーティファクトもその一つ破格の性能を持ち

オークションに出せば一生遊んで暮らせる金額が動くほどだ。


ある程度の考えがまとまり一息つくと


扉のノックが聞こえた


「ジーク様、お夕飯の準備ができております。

皆様お揃いですのでいらしてください。」


「わかった。すぐに向かう」


ノートを閉じると服装を正し扉を開けた。


いきなり物語が始まることってありませんよね?

ゆっくり目で行きますのでお付き合いお願いします!

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