第36話 ジークのいない話~カナンとルミエラ~



「ジークは居ても

よかったんじゃないかな?」

カナンは疑問を顔に出し

ルミエラを見る。


「せっかくなら。ジークの驚いた

顔を見てみたくてな。」

そう言いながらルミエラは

片手を自分の体を沿うように

下から上へと動かす


頭まで

伸ばした手を元に戻すと

カナンは驚愕の顔を

浮かべ

カナンにしては珍しく

口をポカンと開けていた。


「カナン、久しいな。

気づかれないとは思わなかったぞ。」

ルミエラの髪は金色だったが

今では銀色に輝き、中性的な顔立ちは

絶世の美女と呼ぶにふさわしい

外見へと変貌する。


「まさか、エラクゥス様でしたか。

知らなかったとは言え。失礼を。」


カナンは書斎の机から

離れルミエラの前で

片膝をつき首を垂れる。


「よい。こちらも騙していたようなものだ。

それに、今ではただのルミエラだ。

当にエラクゥスの名前は使ってはおらぬよ。

せめて対等に話してほしいものだ。」

ルミエ=エラクゥス=エインダーデ

エルフの女王だった人がそこには居た。


「全く、ジークはどうしてこんな、、、。」

カナンは頭に手をやり

悩むしぐさをしていた。


「ルミエラさんとお呼びしますね。

子供とはいえ一夜を共にするなど、、、。

エリスちゃん、うちのジークは

もしかしたら女難の相があるかもだよ、、。」

カナンは息を吐くとルミエラを見る。


「そのことについては

あまり気にする者もいないだろう。

ジグルドとは冒険もしていたんだし。」

ルミエラは少し笑いながら話す。


「高祖父様ですか。私は

会ったことないので話を聞く程度ですが、、。」

カナンは微妙そうな顔をしていた。


「カナンの息子、ジークフリードだったか?

あやつはジグルドにそっくりだったぞ?

外見ではなく魂の形やオーラがな。」


「そうだったのですか。

先祖返りという可能性はありますね。」

カナンは思考を巡らせた。


勇者の発現もジグルドの時にあったそうだ

もしかすると何かが起こるのかもしれない。

時代の変革が


「しかし、成長したなカナン。

私の教えから逃げ出した少年が今では

一人の親だ。時代の流れは

恐ろしく早く感じるものだ。」

外見は自分と同じか

下に見える人物を前に

カナンは苦笑いを浮かべる。


「昔話は今はいったん、、、。」

カナンが申し訳なさそうにしていると


「そうだったな。

先の件、ジークと共に

エインダーデへと行って良いのか??」


「エインダーデですか、、。

話は聞いてましたが本当にあるのですか?」


エインダーデ

エルフの里があり

場所や住人など

全てが隠蔽魔法により

秘匿され、ある学者の説では

存在しないとまで言われるほど

伝説上と言って良い程の国だ


「エインダーデは存在する。

今でもな、ちょうど世界樹の様子も

見ておきたいしな。」


「行くのは構わないのですが、、。」

カナンは言葉に詰まるが。


「カナン、おぬしは昔から変わらんな

言いたいことがあれば言えばよいのに

いつも回りくどいから周りから嫌われるんだ。」


「ぅぐ。」

カナンにしては珍しく

うろたえていた。


「行くのは構わないのですが。

ジークは入学試験があります。

それまでには戻ってきてもらいたい。

エミリーから何を言われるか、、。」


「エミリーか、あやつもあやつだからな。

それは分かった。半年後か??」


「おおよそ、それくらいです。

5か月ほどなら大丈夫でしょう。」

カナンはルミエラを見る。


「わかった。5か月だな。

半分はジークを見てやるとするか。」

ルミエラは少し笑うと

カナンは顔を引きつらせるのだった。


(ジーク、また君はとんでもない人物に

気に入られたみたいだ。

エラクゥス様の教えで死ぬなよ。

僕は逃げ出したけどね。)


遠い目をしたカナンの思い出は

カナン本人にしか分からないだろう。



ルミエラは

カナンが唯一

敵わないといっても

良い程の人物でした。

昔に何があったのか

カナンも大変な時はあったのですね 笑


以下、筆者の様子をお届けします

((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチポチ📱♬∗*゚


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