第39話 おいおい、嘘だろ


驚いたのもつかの間

ルミエラは馬車に乗り込んでしまった為

急いでカナンへ

挨拶をし乗り込む三人

馬車の中は案の定

見た目通りの広さではなかった。


「これ、馬車っていうんだろうか。」

ジークはぼそっと言うと


「ここは広間だ、部屋は四つに

浴場とトイレもある。」

浴場は男女時間制だと付け加えて

ルミエラはすたすたと行こうとする。


「ちょ、ちょっと馬はどうするのよ」

エリーが疑問を投げるが


「あの馬は自動型だ。

目的地設定は済ませてあるから

基本的には自動だ。

止まるときは何か問題があった時だな。」

もういいか?と何やら急いでいる

ルミエラに三人は何も言うことなく

ルミエラは一室に入っていったー。



部屋に入ったルミエラは

急いで鏡を見た

髪は半分銀色になっており

危なかったと心の中で

言葉を吐いた。


(ジークに近づけば近づくほど

一緒にいる時間が長ければ長い程

精霊たちが言うことを聞かなくなっていく。)

ルミエラの偽装は精霊たちの力により

なしえているため精霊が言うことを聞かなくなるのは

初めてと言って良い程だった。


「楽しみはとっておきたいんだ。

お前たちも少しは協力してくれ。」

ルミエラがそう言うと精霊たちは

しぶしぶ承諾しルミエラの姿は元に戻った。


(全く困った子たちだ。お前たちもジークが驚く姿

見てみたいだろう??)

ルミエラの内心は精霊にも伝わっており

うきうきした感情がルミエラに届く。


「楽しそう?そうかもしれんな。

こういった気持ちは久しぶりかもしれないな。」


ルミエラはしばらく精霊たちと

会話を続けるのだったー。



残された三人は

ひとまず部屋を割り振り

荷物を出し整理を始める。


ある程度の整理が終わり

広間に戻ってきた三人は

これからどうするかを話し始める。


「まずは飯だな?」

ジェイが話す

二人も同調しご飯はどうしようかと思っていると


ルミエラの部屋の扉が開く。


「先ほどはすまなかった。

精霊たちが騒いでいたのでな。」

申し訳なさそうな顔をした

ルミエラが謝ってきたため

三人は大丈夫と意思を伝えると

先ほどの話をルミエラとするのだった。


「私は肉はあまり食べないのでな。

馬車を止めて野営のように

するのがいいのではないか?」

ルミエラは菜食主義らしい


「場所が分からないんだけど

ルミエラさんがなんとなくの場所が分かったら

そこで馬車を止めてほしいな。」

ジークが提案をする。


「わかった。二人もそれでいいか??」

ルミエラの話にジェイとエリーも

頷いた。


それからしばらくして

四人は会話を楽しんでいた


「ルミエラさんとカナンのヤローは知り合いなのか?」

ジェイが急に触れていいのか

わからない質問をぶち込んできた。


「ん?そうだな。知り合いではないな。」

ルミエラが何か濁したような発言をするので

ジークも少し気になっていた。


「父上と何か色々話していたよね??」

ジークも質問をする。


「カナン公爵と私の知り合いが

共通でな。少し話に花が咲いていたんだよ。」

苦笑いを浮かべるルミエラに

三人は不承不承の形で

納得しその話は終わった。


「急にエルフの里?国に行くのは構わないんだけど

何か急ぐ必要でもあったのかしら?」

次に質問したのはエリーだった。


「ジークからある程度の話を聞いていると思うが

確かに急だったな。」

ルミエラは話を続ける。


「一つはジークの力になるために

早めに行動したほうがいいと思ったからだ。

里の様子も気になっていた。」

そしてルミエラはジークを見ながら


「もう一つは私がジークを気に入ったからな」

中性的な顔で柔らかい笑みを浮かべた

ルミエラの破壊力はすさまじく

ジークは顔が赤くなっていくのが分かった。


不意にジークの体がゆれ

少しの衝撃と包まれる感覚に気づく。


「もう!ジーク!

やっぱりあなたは

女性を誑かしやすいんだわ!

私がいない間に!!」

ジークを抱きしめるエリー


「ち、違うって。多分ルミエラさんは

そういう意味で言ったわけじゃなくてー。」

ジークが弁解しようとするが


「今いる場所なら動物も多い。

野営に向いているがどうする?」

ルミエラの言葉により

遮られるのだった。


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