第12話 おいおい、買い物だよな?


カナンと話し合いを終えたジーク一行は

ダンジョンで必要なものを買いに

ダンジョン都市を訪れていた。

アルカナイン公爵領ではダンジョンが多く

それに伴い領土が発展してきた。

今ではダンジョン都市とまで言われるようになり。

かなり有名だ。


「ジークはダンジョン初めてよね?」

横にはまぁまぁの距離の近さでエリーがいる。

可愛い。


「ダンジョンどころか

領地をここまで歩いているのも初めてかな。」

そう言った途端エリーもジェイも

歩みを止めて目が点となっていた。


「え?僕、変なこと言ったかな?

子供のころ王都に行ったときに

ルイスを助けたことがあって。

その時、無断で出歩いてたから

それ以降出歩くときは

父上か母上がいないと出かけられないって

言われていたし、どこかに行くにしても

父上か母上の行きつけの場所だけだったし、、。」


ジークの言葉を聞いたエリーとジェイは口を開け。

開いた口が塞がらない状態もプラスされた。



「「ジーク、

お金は持っているの(かしら)(か)?」」


二人に同時に言われたことで僕はあっとした。


「行きつけじゃないから

お金持ってこないとだね!!忘れてた!!

お小遣いはもらってたけど

使う時がなくってさ!!」


「「この!!箱入り息子(が)!!」」

「「過保護すぎ(よ)(か)!!」」

二人はユニゾン日和だった。


「まぁ、今日買うものは

あの過保護親バカに請求すればいいだろ。

とりあえず俺が出すか。」

ジェイがやれやれ感を出していた。


「何となく分かっていたけど

ここまでジークが箱入りだったなんて。

ダンジョンは大丈夫かしら。」

頭に手をやり悩ましげな表情をしているエリー。

可愛い。


「と、とりあえず。買いに行こうよ!ね!」

僕は二人の手を取り

ダンジョン都市を歩き回る。


初めての三人での買い物は楽しかった。

ダンジョンの装備を

あれやこれやと確認しながら選んだ

ジェイとエリーは装備を持っているらしく

ほとんどが僕の物だった。

僕の装備は軽くて丈夫な革製の装備に

黒い外套を買った。

驚いたことはポーションの種類や等級は分かるが

味の種類まであったことだ。

ゲームとは違い買い物の楽しさを改めて感じた。


一通り買い終わり帰り道を帰っていると

ジークは視線を感じ振り向いた。

路地裏から感じた視線は今はないが

どうしても気になってしまう。


「どうしたジーク?

何か気になることでもあったか?」


「う~ん、ちょっとそこの

路地裏が気になって。行ってみない?」


二人は頭上に?を浮かべながらも

ジークについていった。


路地裏に入るとさっきまでの視線が

また強く感じるようになった。

視線に誘導され。

ある程度の距離まで歩くと

行き止まりと思われるところにぶつかった。


「なんだぁ?行き止まりじゃねーか。

どうしたんだ?ジーク」


「なんかこの壁から変な感じがするんだよね。」

ジークは吸い寄せられるように

壁に手を突こうとする。

しかし壁はなく空振りに終わる。


「これ、高度な隠蔽魔法が使われているわ。」

エリーが壁を凝視し眉間にしわを寄せている。

可愛い。


その瞬間壁はなくなり本来の姿が出現した。


~道具屋アルカナ~


看板に書かれた文字は結構古く

いつからあるのだろうと思わせるほどだった。


「入ってみてもいいかな?」

ジークの質問に二人はうなずく


ジーク達三人は道具屋へと歩みを進めた。

道具屋に入った三人は中を見て唖然としていた。

さっき見た建物の大きさは

小料理屋一つ分しかなかった。

だが入ってみると

中はそれの5倍以上はある広さだ。


「空間拡張魔法、、、。

道具屋にしては技術がありすぎよね。」

エリーが驚いた顔で言っている。


ジークは視線の主をたどると

古びた剣に行き当たった。

剣の目の前まで行くと


「それが気になるのか?若人」


急に聞こえた声のほうに

素早く首を動かすと

若くそれでいて偉大さを感じる。

それでいて中性的な顔をした

耳の長い人物が立っていた。


「エルフ?、、、、ですか?」

エリーとジェイの二人はその人物を見て

ポカンとしていたが

ジークは話しかける。


その人はびっくりした顔をして

「そうか、、、君には

私の本当の姿が見えているのか。

ほかの二人には年老いたおじいちゃんに

見えているはずなんだが。

君をだましたくないと

精霊が言うことを聞かなかったみたいだ。」


そう言ってエルフは手を少し上げると

エリーとジェイはえっ?!と声を上げた。


「初めまして、導かれし若人。

私の名前はルミエラ、君の言うエルフだよ」

穏やかな笑みを浮かべ佇むルミエラは

手を差し伸べてきた。


ここに来ての新キャラです。

ダンジョンはもう少し待ってください、、、。

もうすぐなので、、、。

本日もう一話更新します。

続けてみていただいた方が

忘れないかと思いまして。



フォローに応援、星など

いつもありがとうございます!

気付いたら

異世界ファンタジー週間

260位くらいに上がってました

総合でも450位くらいで

とても嬉しいです!

皆様のおかげです♪

いつもありがとうございます♪

応援してくださっている方

全員抱きしめたいくらい嬉しい。

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