概要
異世界に印刷機がくれば…
廃校にあった印刷機が異世界に転移。
それを使って、冒険者のキノとその親友リリカは、この世界で最初の印刷による「本」を作って安く売ってみた。だが、それは当然それまでの唯一の「本」である「聖典」の価値を下げ、教会の逆鱗に触れることに……。
しかし、本の可能性に気付いた二人は、今度は教会から文句が言われない「物語」を生み出す。そして、それはやがて、民衆を突き動かし、大きなうねりとなって、この世界を変えていく。
この騒動とキノの小説により、物語はこの国に一気に広まっていくことになる。それは同時に他の作家を産み、他のジャンルを産み、そして読者が広がり、書評も始まり、他の出版社を生み出すことにつながっていく。
一方で、それは不都合な世界でもあった。宗教よりも政府よりも影響力を持つ作家の力を国は利
それを使って、冒険者のキノとその親友リリカは、この世界で最初の印刷による「本」を作って安く売ってみた。だが、それは当然それまでの唯一の「本」である「聖典」の価値を下げ、教会の逆鱗に触れることに……。
しかし、本の可能性に気付いた二人は、今度は教会から文句が言われない「物語」を生み出す。そして、それはやがて、民衆を突き動かし、大きなうねりとなって、この世界を変えていく。
この騒動とキノの小説により、物語はこの国に一気に広まっていくことになる。それは同時に他の作家を産み、他のジャンルを産み、そして読者が広がり、書評も始まり、他の出版社を生み出すことにつながっていく。
一方で、それは不都合な世界でもあった。宗教よりも政府よりも影響力を持つ作家の力を国は利