第18話
やがて順番が回ってきてタピオカを頼むと、俺達は横にづれた。他の人が頼むだろうからね。マクスコーヒ味のタピオカを頼んだ日はマッカンを一本も飲まない。マッカンより甘いし、量も多いからだ。さすがに糖尿病を気にしなくては行けないからな。まぁ毎日飲んでる時点で気にしてるのかと言われそうだが。
「ねぇー一豊くんはいつからマックスコーヒにはまったの~?」
「小学生の低学年の頃だな。当時はちょっと大人ぶってコーヒーでも飲もうと思ったときに、マックスコーヒが目につく見た目だったから美味しいだろうと思って買ったら喉に染み渡るほどの甘さが広がって美味しかったからはまって飲み続けてたんだ。それからしばらくはコーヒがこんなに甘いものという認識だったな」
こんなにコーヒって甘いのかと思いながらなんで苦いといいながらコーヒ飲んでいるんだろうと不思議に思ったものだ。これを苦いって味覚狂っているんじゃないか思ったものだ。まぁそれからブラックコーヒを飲む機会があってあまりの苦さに捨ててこれがブラックかと思ったが。
「今1日に2本飲んでるし、糖尿病にはならないでね。早死にして別れるなんて嫌だからね」
「生きてるだけで疲れて糖分を必要とするから、やめるのは無理だが、飲むのはほどほどにしておく」
マッカンなしの生活はきついからな。やめることはできない。だが飲みすぎて糖尿病になって飲めなくなったら本末転倒だから飲みすぎないようにする。マッカンを飲むことによって1日の疲れを取ることができる。まさに癒しだ。日向も俺にとっては癒しだからどちら欠かせない存在だ。
「それなら安心だけど、もし一豊くんが死んだら私も死ぬかもしれないから」
それ重すぎだろ。絶対に死ねないじゃん。まぁそれだけ大切に思われてるんだろうけど。どうにかして長生きしないとな。日向に死んでほしくないし。
「できるだけ長生きするようする。日向には死んでほしくないからな」
そんなことを話してるとタピオカができたみたいなので、それを受けとり飲む。甘さが頭まで染み渡る。これこそ究極のドリンクだ。やっぱり千葉県最高。千葉県こそもっとも自然に愛され、最高のものを作る県だ。ディズニーもあるしな。東京とつくのは納得がいかないが。
「抹茶もいい感じだね。やっぱりタピオカは最高だよ」
タピオカはその見た目のよさから流行ったが、味もしっかりしてるから、何回もブームが来たんだろう。それだけ美味しい。それに東京にはない味も結構あるし。ピーナッツ味とか他の県じゃ絶対に作られないだろう。独特なものが千葉県の良さである。
「千葉でも抹茶作らないかねぇー。気候的に無理なのか」
「千葉で抹茶は厳しいと思うよ。抹茶といえば京都のが人気だね。宇治抹茶とか。苦味が少なくてね」
「確かに宇治抹茶はよく見るな。カフェでもよく宇治抹茶を使っているし」
ちなみに宇治抹茶はカフェでよく飲む。いい感じに甘いんだよな。だから美味しい。だけど高級だった気がするが、何であんなに使われてるんだ?同じ宇治抹茶でも種類が違うのだろうか。まぁどっちでも美味しいから別に構わないんだが。
俺達は飲み終わると、駅に向かった。相変わらずヒソヒソとした声が周りから聞こえる。それだけ和希は好かれているのだろう。主人公とは恐ろしいものだ。だが日向は気にしてる様子がない。これくらいのことは起こると分かっていて告白したんだろう。俺が日向に告白して振られたら同じ現象が起きるだろうな。
「そうだね、まぁ静岡とか鹿児島とか他のところでも有名なのはあるけど、私的には京都のが好きかなぁー。親戚から送られてきた高級な宇治抹茶は美味しかったし」
まぁ摂関家から送られてきたやつなら相当高級だろうな。庶民の俺には関係ないものだな。土御門家だが今はそんなに力を持っていないし。そもそも分家だしな。
俺達は飲み終わったので、ごみを捨てて、駅に入った。それにしても流鉄と竜山高校は密接な関係がある。部で差布団を作り、それを流鉄の駅に置いたりとか、流鉄のイベントでお菓子を作ったりだとかな。流鉄自体竜山高校の足みたいなものだからだ。
「まぁうちも本家は京都にあるが特になにか高級なものを送ってきたりはしないから少し羨ましいな。まぁそんなに本家に余裕はないんだろうけど」
一応まだ政界と繋がっているとはいえ、ごく一部の政治家だけだからな。昔からの貴族とかな。最近の力を持っている政治家とは繋がっていない。それにお金もそんなに取らないし。政治家の寄付とかでたまに大金をもらうくらいだし。
「土御門家ってそれなりの名門だよね。うちとも昔から関わりがあるくらいの。お金持ってそうだけど」
「今は占いとか非現実的だと言われてるからな。稼げないんだよ」
おまけに本家は他に商売とかやってないし。陰陽道を極めべしと土御門のしきたりでそいうのがあるからな。平均的な会社員よりかは稼いでいるが、お金持ちではない。
「まぁ今は似非占い師とかいるしね。信用ができないってことかな」
偽陰陽師とかで何が本当か素人には分からないだろうからな。疑心暗鬼になって本物まで信用をされない。特に今は偽物の土御門家まで出てきてるくらいだしな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます