第23話

やがて駅に着くと、奏が美少女なだけあって周囲の視線を集める。クラス名とが横を通って奏を見て羨ましそうにしていたが、俺は気づかれなかった。メガネをかけて、髪を整えることによってインテリ風の高校せいに見えるはずだからな。普段はどちらかというと、オタクに見える雰囲気と容姿をしてるからな。


「視線がうざったいわ。しかも女子からも嫉妬の視線が来るわね」


男達は胸を見たりしていて、下劣な視線を向けている。だが隣に俺がいることて話しかけてこない。これが東京だと、ナンパしてくるがな。東京でナンパしてくるやつは自信満々だからな。中には雰囲気イケメンなだけだろという自信過剰なやつもいる。あと高学歴と呼ばれる学歴を持って、学歴をひけらかして、ナンパしてくるやつとかな。


「それだけ奏が可愛いってことだろ。俺はそんな奏のとなりいれて光栄だ」


「ふふ、私もお兄様の隣にいれて嬉しいわ」


やがて駅に着くと、俺達は電車に乗る。そしてすぐに乗り換えて、総武線で稲毛駅に向かった。もう少しで八幡の学校のモデルなった場所に着くな。


「楽しみね。八幡の学校を見れるのは。できれば中に入りたいのだけれど」


今日が文化祭なら入れるが、違うからなぁー。俺も特別棟見てみたいな。うちは進学校だが、元々は底辺高校だったから、施設がぼろいんだよな。段々偏差値が上がってきてるから、県も力をいれて改修工事をして貰えないかな。そうすればもっと優秀な人も集まるだろう。それだけの先生もいるしな。


「まぁそれは仕方ないだろうな。とりあえずコスプレ店に行くか」


ちょくちょくコスプレしてる人が通り過ぎる。やっぱりここは八幡の総武高校のモデルになるだけあって、総武高校の制服のコスプレをしてる人が多い。


俺達はコスプレ店に着くと、総武高校の制服を見ていた。どれもスカートが短いな。奏の白い透明感のある足がみんなの前にさらけだされるのか。ナンパをされないか不安だ。


「色んなモデルがあるのね。それじゃいろはのモデルの制服にするわ。こういったおしゃれにあざとい制服お兄様好きでしょ」


「まぁな。胸元も開いてるし、太ももまで見える足がたまらん」


太ももとか人間の部位の中で一番好きだ。太ももはその人のはだの白く透明感とすべすべ具合が分かるからな。美少女ほど太ももがよかったりする。美少女は目に見える部分はちゃんとメンテナンスをしてるってことだろう。つまり太ももがいい人は美少女だ。ちなみに胸も好きだ。


「ふふ、それなら私の足を惜しみなく出しましょう」 


「楽しみだな」


部屋着はやたらと薄着だが、制服からでる足と、私服からはまた別物だからな。制服は若々しさを強調するしな。制服ほど美少女が着て似合う服もないだろう。


奏はいろはの制服を取りそれをもって会計に行ったので、俺も八幡モデルの制服をもって会計に向かった。そして会計を終えると、俺達はそれぞれ着替えに試着室に入った。八幡モデルなだけあってそこまで改造されてないな。むしろそのまんまな気がする。まぁ八幡は服に執着はないからな。俺もだけど。メガネはどうするか。ここに知っている人もいる可能性があるし一応つけておくか。やがて着替え終わり鏡をみる。どこにでもいる高校生って感じだな。


俺は試着室をでた。そこで数分待っていると、隣の試着室から奏がでてきた。太ももがスカートから露になっていて最高だ。透明感がにじみ出ている。


「かなり可愛いぞ奏。特に足に目が行く。それでスタイルもいいから、制服も芸能人が着る制服並みに似合っている。むしろ若い分他の二十代の女子高生姿よりも可愛い」


「ふふ、ありがとう。お兄様も制服似合ってるわよ。これで早めの制服デートみたいな感じね」 


同じ高校通えるなら遅かれ早かれだが。だがコスプレでデートをするのはそれはそれでいい。総武高校に通ってる気分になるしな。奉仕部とかあったら兼任で入るだろうな。


「それじゃ行くか」


「ええ手を繋いでもいいかしら?」


「いいぞ」


俺は手を出すと、奏は手を握った。そして俺達は稲毛高校に向かった。ある程度稲毛高校に近づくと、こスプレーヤーが何人か見えてきた。まぁ稲毛高校は聖地だからな。門の前で写真を撮りたいものもいるだろう。俺も着いたら撮るつもりだが。めったに千葉市には来ないしな。部活もあるし。


それにしても羨ましそうにこっちをみている男だけで来ているコスプレーヤーが多いな。あ、今奏の足をみて鼻の下伸ばしたな。潰すか?奏は視線をあんまり気にしてないみたいだが。視線自体には気づいているだろう。女子はこういった視線に敏感だからな。視線よりも楽しもうとしてるのか。それなら俺も視線を気にするのは病めよう話しかけてきたら潰すが。


「それで奏稲毛高校に着いたら、どこで写真撮るか?」


「校門前でいいんじゃないかしら?」


「そうするか、お、着いたな」


あ、なんかコスプレーヤーが中に入ったんだが。もしかして今日入れる日なのか?コスプレイベントの日だし、聖地となっている稲毛高校に入れてもおかしくない。























  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る