第4話

教室にの前に来ると、日向と別れた。そして教室に入って席に座り、何をしようか考えていると、肩をポンポンと叩かれた。俺は男には敵視されているから、恐らく女子だろう。それと友達の数は数えるほどしかいない。それで肩を叩いてくるとはあいつか。


「利奈か。なんだ?」


「すごい声も出してないのに分かるなんて!これはもう運命共同体じゃない?」


「消去法で分かっただけだ。運命の相手なら決まっている」


利奈は告白してきたから俺に好意を隠そうともしない。まぁ振ったんだが。ルックスはアイドル顔負けのかわいさを誇る。中学のときは少しポッチャリしていたが、今は痩せている。なぜ振ったのか気になるだろうが、そりゃ日向だが好きだからだ。日向が付き合わない限り俺は誰とも付き合うきはない。


「ふぅーん日向ちゃんか、でもあの子和希くんが好きだよね?」


「少なくとも付き合うまでは俺は誰とも付き合うきはないぞ」


日向のことで手一杯だからな。それに他の人を好きなのに別のやつと付き合うとか相手に失礼だし。それに俺は一途なんだ。諦めるその日まで俺は日向を好きでいる。利奈は可愛いからもっと他にいい相手ができるはずだ。告白もそこそこされているみたいだし。


「ふぅーんそうなんだ。まぁいいやアピールをし続けるからね」


俺のどこがいいんだか、そして利奈は自分の席に戻ったと同時に冬優花が来た。俺に微笑みながらおはようと言うと、隣の席に座った。利奈は冬優花をにらんでいる。冬優花は気にしてなさそうだが。まぁいちいち気にしてたら和希の幼馴染みは勤まらないよな。それにしても冬優花の好きな人って誰なんだろう。


「冬優花って和希のそばにいるのに好きにならないって珍しいよな。普通はあんな主人公が幼馴染みにいたら好きになるはずなのに」


「私は元々は和希のこと好きだったよ。でもかなわないと思ったのと、もっと素敵な人にであったから好きじゃなくなったんだ」


和希より素敵な人ってもはやスマイルレベルのイケメンしか思い浮かばないんだが。丸井のことか?あいつほどのイケメンなら納得だ。まぁあんまりいい噂は聞かないが。女好きで数々の女子を泣かせてきたとか。それでもイケメンだからモテるんだよなぁー。ちなみに俺は日向にちょっかいを出すから好きではない。


「それはよかったな。あいつは美少女にモテすぎて、彼女になるのは大変だからな。それに日向がいる分応援はできないし」


「、、、、その日向が強敵なんだよねぇー。しかも無自覚なんだよね。確かにまだ好きって所まではいってないだろうけど、和希に向けてるそれは憧れだからね」


「なんかいったか?」


「なんでもない。そろそろ先生来るから前を向いた方がいいよ」


そう言ってきたので前を向いた。するとすぐに先生がやってきた。少し嬉しそうな表情をしている。彼女でもできたか?それならあの表情は分かる。彼女ほどできて嬉しいものはないからな。俺はできたことないけど。作れないんじゃない。作らないんだ。告白は一回しかされたことないけど。


「そうだ先生から報告がある。先生彼女できたんだ。しかも美人のな。男子ども羨ましいだろ。しかも四人に告白されたんだよ。やっと俺にもモテ期がやってきたんだな。はっはっはっ」


そう言って高笑いをした。彼女ができたらモテたら彼女が不安になるだけだと思うが。先生は顔はイケメンなんだが、残念な感じがして今までモテてなかったんだよな。


「くそっなんで俺には彼女できないんだ。俺だってイケメンだろ」


村山が吐き捨てるように言った。いやお前はナルシストすぎるんだよ。自分大好きで自分に尽くせというやつがモテるわけないだろ。イケメンなのは認めるが。確かに最初の頃は村山に女子がよっていたがその俺様みたいな言動でドン引きをされていた。性格さえ直せばモテるのにな。それとなく言ったが気づいてなさそうだ。


「性格さえ直せばモテるのにねぇー」


「まぁそうだよな。黙ってるのがもはや得策なんじゃないか」


それから先生は彼女の可愛いところを言って朝のホームルームは終わった。どんだけ語りたいんだよ。まだいい足りないというような顔をしていて、村山は嫉妬で血涙を流していた。


「それじゃ一限目はげっ数学じゃん。もちろん一豊も寝るよね?」


「当たり前だろ。数学はいいBGMになって熟睡できるからな。こんだけ授業があるんだ。英気を養うために一限くらい寝ても問題ない」


「さすがー一豊意見が合うね。てことでおやすみ」


そう言って冬優花は寝に入った。俺も中学までは真面目に受けていたが、それは日向が同じクラスで起こされていたから受けてただけだ。まぁそのお陰で数学は赤点をとらなかったんだが。今はとりまくってるがな。まぁ宿題はちゃんと日向に教わって、だしてるから成績は普通ぐらいだが。


それじゃー俺も寝るか。お休み。俺も腕を枕にしてたら、先生が入ってきて授業和始めたのでそれをBGMにして寝た。やはり寝るのには心地よい声と問題だな。























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