第8話

それから俺は風呂が貯まっているって言っていたので、風呂に入った。それにしてもまた美少女になっていたな。日向がいなかったら好きになっていたかもな。義理の妹だし。それにしても告白が止まらないのは逆恨みをされるかのうせいもあるしはやくどうにかされる可能性もあるし早くどうにかしないとな。誰でも仲良く話すからやけにオタクにモテたりするからなぁー。勘違いする人間ほど何をしてくるか分からないからな。まぁ俺もオタクだが。しかも結構の。だからオタクの気持ちは分からなくもない。俺と親しい女子は日向と冬優花ぐらいだからなぁー。


そう思いながら頭と体を洗い、湯船に浸かる。


「ふぅーやっぱり風呂は落ち着くな」


「お兄様服洗っておくわね」


風呂の外から奏の声が聞こえた。それにしても声だけでも中々いいよな。深雪のような凛とした声で声優でもやっていけるんじゃないか。いや奏の見た目ならアイドルでもいけるか。だが不特定多数に奏の手を触られるのはお兄ちゃん許しません!


「ああ、お願いな」


そしていつも通りなぜかティシャツを持って佇んでいる。何をしてるかは知らんが。汚れがついてないかチェックでもしてるのかね。毎度のことだから気にならないが。


そしてしばらく経つと、洗濯機で洗ってる音がしだした。球に毎日朝に洗濯してるはずなんだが朝に洗濯しようと思ったらティシャツが失くなっているのはなぜだろうな。まぁ気のせいか。どっかに脱ぎ捨ててるとかあり得そうだからな。


そして湯船に浸かって十分経ち出ることにした。


俺は風呂をでると、前もって用意しておいたパジャマに着替える。そしてリビングに戻ると、奏がソファーで寛いでいた。薄着に着替えて、毎回思うが目線に困るんだが。


「奏一応俺も男なんだからその薄着は目線に困るんだが」


只でさえ巨乳なのに胸元が空いた服とか、下はハーフパンツとか露出が激しすぎる。エロいんだよ。血が繋がってないんだがらドキドキしちゃうだろ。俺だって男なんだから。


「別に問題ないでしょ兄妹なんだから、、、、それにドキドキしてもらったほうがこっちからしたら好都合だわ」


最後のほう聞こえなかったが、まぁ問題ないだろう。兄妹でもその露出はきつい。兄妹でも義理なんだぞ。結婚だってできる。


「はぁー義理ってことを忘れるなよ。あと自分が魅力的な美少女ってこともあるんだからな」


「えへへ、魅力的なんて言われたわ。これはもう付き合うしかないわね」


「兄妹だから無理だろ。そもそも俺は好きな人がいるし」


照れかたが可愛すぎる。普段は上品でいる分ギャップが余計に。天使かな?天使だな。将来嫁にだすのが憚れる。今のところ彼氏を作る気配はないが。もしできたら俺が探偵に頼んで身辺調査をしてもらってその後この目でチェックする。俺もシスコンだな。だが妹をもったら普通は可愛くて仕方ないものだ。


「日向さんね。あの人好きな人がいるって言いながらお兄様にベッタリなのはどうかと思うわ。私が近くにいないからって。後今日泊まるわ」


てことはまたベットに潜り込んで来るのか。しかも体を密着させて、あれ起きたとき心臓に悪いんだよな。やっぱ鍵付き部屋を買うべきだったか。まさかこの頻度で泊まりに来るとは思わなかったから買わなかったが。まぁとりあえずあの無防備な姿を見ても襲わないようにしよう。


「まぁ俺はどんなやつが好きだろうが日向が好きなやつと結ばれるまでは好きでいる」


それくらい俺は日向にぞっこんなのだ。つい近くにいると俺と付き合ってくれないかなぁーと思うくらいだ。まぁ主人公は大変だが、モテすぎるからな。だけど幸せにはしてくれるだろう。主人公って選ばれたヒロインに一途だし。和希なら任せられる。


「ほんとずるいわ。でもいつかを待っているわ」

 

「いつかね、俺はあんまりきて欲しくないけど」


幸せにできるっていってもできるだけ近くにいてほしいし。これじゃ付き合ったときダメージはでかそうだ。推しにガチ恋をしてしまうかもしれない。アイドルほうがハードル高いよな。


「私は早く離れてほしいと思ってるわ」


まぁ長引いて傷つき具合が増える俺を見たくないんだろう。ブラコンのところが奏にはあるからな。俺もシスコンで妹離れできてないけど。まぁ美少女の妹なら仕方ないよね。


「まぁ奏の立場ならそう思っても仕方ないな」


「、、、、そりゃ好きだからよ。ちょくちょくイケメンプリを発揮されたら好きになるわ。顔だけのイケメンよりもね」

 

「なんか言ったか?」


「なんでもないわ。そろそろ寝ましょう」


とうとうきたか、あの胸を当ててきて、我慢する時が。どんくらい今日は寝れるだろうか。まぁ寝れなかったら数学の時間に寝ればいいか。授業は聞かなくても教えてもらえばいいし。先生よりも圧倒的に分かりやすいし。先生はトップ進学校出身だから分からないやつの気持ちは分からないからな。


「それじゃ寝るか。お休み」


俺はベットに入り端っこによると目をつぶった。いっつも俺が寝たら奏が入ってくる。それで柔らかさに気づいて起きるんだよなぁ。夢でエッチな夢も見るし。どうにかならないか。


そう思っていると俺はだんだんと眠くなってきた。なんとか今日は熟睡できるといいが。まぁ多分無理だ。少し経つと俺は寝た。
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る