第38話
何枚か教室の写真を撮って俺達は教室をでた。教室でるときの男達の目がすごかった。なんでそんな美少女つれてるのずるいという視線とあいつはなに者だという視線がな。まぁ陰陽師だということを察せれるやつはいないだろう。陰陽師のことをよく知ってるやつはいないだろうしな。まぁ陰陽師はアニメが流行り、陰陽師像ができてからみな隠すようになったしな。
「お兄様先程はカッコよかったわよ」
頬を赤くしながら奏は言った。少しうっとりしている。あれ威嚇なんだけどな。カッコいい要素なくね?陰陽師や悪霊から見たらたいしたレベル威圧ではない。素人から見たら猛獣に威嚇されてるように思われるが。義弘の威圧は強力な悪霊もびびるレベルだし。俺はそこまでの圧力はできない。まぁさっきのは手を抜いているが。
「あのくらい、奏だってできるだろ」
「そうじゃないわ。あれは私を守るようにでて来たお兄様自体がカッコいいのよ」
そっちなのね。威圧をカッコいいのと思ったわ。まぁあれくらいなら奏でも余裕でてきるからそれはないか。ちなみに俺ができる全力は普通の悪霊がびびるくらいのレベルだ。義弘みたいにおかしいほどの才能はない。だから俺は本家からは跡取りとしては見られていない。分家のうちの家は俺を跡取りにしようとしてるが。俺は奥さんにそれは任せるつもりで俺は家庭を守るつもりだがな!
「お兄様がまた変なことを考えているわね」
「変とはなんだ。将来のことを考えているだけだろ。奥さんに家を継いでもらって俺は家庭を何があっても守る」
「お兄様は働きにでてもらうわよ。私が家庭を守るわ」
何で奏と結婚する前提なんだ?俺は日向と結婚して養ってもらうんだ。日向なら陰陽道もある程度分かっているし、霊気も見える。鍛えればそれなりのレベルになるだろう。元々分家だし、陰陽師としての仕事を主にした仕事じゃないから、他の職種をやりながらでもいける。もし無理そうなら俺がでればいいし。
「どんだけ働きたくないんだよ。俺も人のことを言えないが。今はキャリアウーマンに憧れるものじゃないのか?」
働く女性が素晴らしいというのが今の価値観じゃないのか。そこは兄妹か。互いに働きたくないとか。やはり両親の多忙なのを見てるからだろう。働いたら負けだな。
「そんなの働いてない人が言っているだけよ。私はもうモデルとして働いているから、働くということがどんだけめんどくさいか分かるのよ」
モデルとして働いていれば闇というものを知るから働きたくなくなるかるか。芸能界でもしセクハラされたなら俺が処するが。呪いを使ってな。呪いは陰陽法で罰せられないからな。いくらでも呪いはかけられる。まぁ他の陰陽師にばれたら呪詛が返しされる可能性もあるが。ばれないように工夫をするから問題ないが。
「それを聞いて余計働きたくなくなったわ。それで変な男に付きまとわれてないよな?」
芸能人だとファンがストカーになるケースもあるからな。場合によっちゃナンパしてくるやつもストーカーになるからな。イケメンならなおさら自分が断られるなんてあり得ないと思うからな。
「付きまとわれてないわ。もしされても陰業の術で隠れるわよ」
素人なら気配さえ消せれば問題ないか。陰陽道通じてなければ何をしたかさえも分からないからな。しかも奏は隠れるのがうまい。奏の陰業の術を見つけられるのは義弘くらいだろう。油断をすると、気配に気づけないらしいが。まぁ強力な相手ならそもそも油断をしないと思うがな。
「確かにそうすればばれないか」
「それでお兄様そろそろ夜景を見に行きませんか?」
「そうだなちょうどいい時間帯だし行くか」
平塚先生と八幡が見た景色を見にな。あそこは穴場だ。まぁアニメを知ってる人なら知っている可能性が高いが。それでもあそこにいける人は少数だろう。俺は一応義弘から場所を教えてもらってるから分かるが。あいつは千葉市が地元だからな。厳密に言えば幕張だが。千葉市はでかいよなー。税金の収入も千葉県の中でトップだし。さすが千葉県の中心地ではあるな。
俺達は駅に向かって歩き始める。制服は見た後に返せばいいか。あそこは夜までやっているしな。折角だから夜景と写真を撮りたい。義弘が言うにはロマンチックな場所だと言っていたからな。奏も喜ぶだろう。もしよかったら日向ともう一回いくのもいいかもな。
俺達は西千葉駅に着くと、電車に乗ってまず西船橋駅まで行ってそこで乗り換えて、検見川浜駅まで向かった。乗り換え結構面倒だな。千葉市は広いから乗り換えが多い。
「お兄様本当にアニメのような景色なんでしょうか?」
「義弘が言うにはそうらしいぞ」
ナンパされるかもしれないから注意しておけとも言われたが。義弘の幼馴染みもジュースかって義弘が離れたときにナンパされてたと言っていたからな。地元じゃナンパスポットとしても有名らしい。そもそも夜景で見るのってカップルで行くのに何でナンパスポットとして有名なんだよ。
「それは楽しみね」
そんなことを話していると検見川浜駅に着いた。ここから歩くのが面倒なんだがな。でも聖地に行けるならそのめんどくさいのも我慢できる。
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