第35話

一時間ぐらい呪術や世間話をしていたらそこそこな時間になったので、俺と奏は千葉神社をでることにした。凜も休憩時間はもう終わりみたいだし。これから人が入ってくることがないだろうが、やることがまだあるのだろう。神社はどいう準備をするか分からないが。


「それじゃ俺達はもう行くな」


「さよなら凜さん」


「ばいばいまた来てよ」


俺達は千葉神社をでるとアニメイトに向かった。確かさっき食べたラーメン屋の近くだったはずだ。あそこのラーメンは美味しくてまた来たくなる味だったな。きょんこもいるし。アイドル好きでラーメン好きにはたまらない場所だ。恐らく常連になるだろう。


「お兄様だったらあの強力な呪術使えるかしら?」


「義弘ならともかく俺じゃ無理だな。神道を学んで何年か修行したら分からないが」


義弘は陰陽道に関しては天才といわれているから説明すればすぐにできるだろう。イケメンで天才とか砕けちれよ。まぁあいつは幼馴染みがヤンデレだからモテないらしいが。それで彼女を一生懸命作ろうとしてるが邪魔されるらしい。俺の場合は日向がそもそも振り向いてくれないからどのみち彼女はできないんだが。


「義弘さんならできそうね。中学受験で渋幕行ったし。数学はできないけど。それに陰陽道に関しては天才ね」


陰陽師としては義弘がいれば安泰だと土御門家は思ってるからな。だから俺は安心して専業主夫になれる。まずは日向と結婚できるところまでおかないとだけど。なんだかんだ言って働かせられそうなんだよなぁー。働いたら負けなんだが。


「まぁあいつなら安心して本家を任せられる。俺は専業主夫の道に突き進める」


「まだそんなことを言ってるのね。お兄様は働くべきよ。優秀なんだから、そしたら私が家庭のことはやるから、安心して帰ってくればいいわ」


なんで奏が家にいる前提なの?俺日向と結婚するんだが。確かに日向がいなければ奏を好きになっていたかもしれないが、いなかったらである。もしもの話をしても仕方ない。奏がブラコンなのは前から知っていたが。まぁいづれ好きな人がべつにできるだろう。


「俺は日向が好きなんだが。それに奏ならもっといい人がいるだろう?」


「他の男なんてヤることしか考えてない人だから興味ないわ」


いやもっと紳士的でイケメンなやつも芸能界にはいるだろう。ゲスいやつもいるだろうが。俺みたいな普通のやつより魅力があるやつはたくさんいるはずだ。


「そんなことないと思うが。あ、着いたな」


アニメイト秋葉に次ぐ千葉をモデルにしたグッツが多い千葉市のアニメイトだ。千葉県を舞台にしたアニメは多い。それだけ魅力的な地域ってことだ。ふっ千葉県に勝る地域など東京ぐらいだ。それ以外は千葉県に敵わない。マッカンが最大の魅力だな。あれを産み出した千葉県は飲み物では最高峰と言える。祖霊が野菜とか大量に輸出してるからレベルが違う。


俺達は中に入った。すると俺の青春ラブコメは間違っているのポスターがでかでかと飾られていた。やっぱり最注目はそれだよな。俺の青春ラブコメは間違っているほど素晴らしいアニメはない。


「八幡がいっぱいね。やはり千葉市のアニメイトは松戸よりもグッツがたくさんあるわ」


「千葉の中心地だからな。柏もそこそこあるが、千葉市とは規模が違う」


いや店の規模だったら柏とたいして千葉市は変わらないが、千葉県のモデルになったアニメのグッツの量だと全然違う。それだけ店の責任者が千葉県をどれだけ愛してるかで違うからな。


「そうね。グッツがたくさんあって嬉しいわ」


俺もあやせといろはのグッツでも買うかね。清純派美少女とあざとい美少女俺の好みである。だが好きになるのは清純派美少女だ。日向みたいなタイプだ。胸がでかくて、足がスベスベなところがいい。もちろん優しくて芯を曲げないところも好きだ。


「それじゃ俺から離れるなよ奏」


「分かっているわ」


アニメ好きだと分かった瞬間オタクがナンパしてくるからな。オタクならモテないと思ってワンちゃんあるんじゃと思われる。だが俺みたいな男がいれば彼氏持ちだと思われてナンパしなくなる。オタクは勝機がなければナンパしたりしない。ナンパ師は数打ちゃ当たる方式でナンパしてくるが。


「それじゃまずは俺の青春ラブコメは間違っているから見るか」


まずはクリアファイルだな。おお、この太もも最高。きっと義弘も欲しがる違いない太ももだ。ちなみに義弘も太ももが大好きである。さすが遠い血の繋がりでも、親戚なだけあって好みは似ている。義弘には悠香が似合うと思うんだけどなぁー。なんで義弘はべつの彼女を作ろうと思っているんだろうな。


「これはとりあえず買ってキーホルダーか、これも買いだな」


株をやってるからそこそこ持ってるから色々買える。まぁ使うことなんて、アイドルか、アニメのグッツ買うくらいだからな。まぁ一回で使う金額はかなりするんだが。


「奏選んだか?」


「ええ、たくさんの八幡グッツを手に入れたわ」


かごのなかにたくさんのグッツが詰めてある。さすが売れっ子モデル。買う量がハンパない。俺の妹がこんなに可愛いはずがないも見るか。俺達は少し移動して、グッツを選び始めた。その間うざったいほどの男の視線を感じた。まぁ大体が嫉妬の視線だが。














  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る