概要
僕の高校時代を象徴するものがあるとすれば、それはやはり彼女だろう。
少女は少年のすべてを変えた。明日に希望をもたらし、形骸の友情も、虚しいだけの恋も、少年の目に映る世界のすべてを色あざやかに染めていく。彼女が唱えた『魔法の言葉』と、そこに秘められた真実とは。
※この作品は小説家になろうでも公開しています
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!青春物語
青春って思い返すと春の桜みたいなもので、ティーンエイジにしか体験できないもので、大人になって恋愛しても彼女持つには金が~とか子ども育てる資金たんね~よ、とか余計な計算が恋の邪魔をする。
だから10代に恋しておくことは大事だなぁと思った事を思い出しました。かといって、ティーンエイジではそんなことまで気づけないけれども。
ついでに高校の時言い寄ってくれた女子を振った事も思い出しました。
いや、だって、友達とスポーツしてる方が楽しいって段階のわたしに恋愛の申し込みしても成功率低いよ……。まだ恋愛より……って感じだったもんなあ、と自分のフラグクラッシャーぷりを思いましたした。後椅子ごと女子が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ありふれている、特別な青春の1ページ
友情、恋愛、苦悩、葛藤、前進……。
十代の頃に感じるあれこれが瑞々しく描かれた青春譚です。
台詞回しはラノベ寄りの部分もありますが、地の文章が繊細かつ流麗なのと、登場人物たちの心情の揺らぎが限りなくリアルに描写されているのとで、抵抗なくすんなり物語が入ってきます。
前向きに見えて、どこか切ない読後感が残るのもまた、学生を描いた作品としての美しい終わり方なのではないかと感じました。
この先、主人公や周りの皆に明るい未来が待っていることを願うばかりです。
実は、自分の近くにもこんな経験をした人が居たのではないかと思えるような、地に足の着いた人間ドラマでした。