『スカーレット ~青の護り手~』は、壮大な世界観と緻密なキャラクター描写が魅力の物語です。主人公・千里が抱える葛藤や過去、そして彼女の秘めた力が、学園を舞台に新たな敵や仲間たちとの関わりを通して描かれていきます。特に第一章では、彼女が自分の力と向き合い成長していく姿が丁寧に描かれ、その過程が私たち読者の心を強く惹きつけます。
また、サブキャラクターも見逃せません。かつての師・レジナルドの堕落に思いを馳せるマーティンの内面描写は、人間の弱さや成長の難しさを深く突きつけます。一方、円卓のリーダーとして登場するアーサーの圧倒的な存在感が、物語にさらなる緊張感を与えています。
神々と魔術師たちの対立という壮大なテーマの中、東条家の成り立ちや「神なりし者」の謎も物語に深みを与えます。千里の成長と仲間たちとの絆、そしてアーサーやマーティンの役割がどのように絡み合うのか、その展開に期待が高まる一作です。
日常の中に、非日常が入り込んだらどうなんだろう。
そんなことは、一度は考えたことある人多いと思います。それがティーンエイジャーの若者たちに目覚める。
ここで、なんで学生だけなの? アニメとかでもあるけど(アニメだとティーンエイジャーかつ女にだけ特殊能力が発現とかありますね)
髪を、毛根を犠牲にする度に誓約で強くなるおっちゃん居ても面白そうじゃない。
「おれは50年先の未来まで体中の毛根を神に売り払った! ついでに異性にモテる可能性も悪魔に売り払った! その制約のおかげで、俺自分が自分の存在をあえて引き算することでハゲのオレは最強なのだ! 犠牲にしているものの次元が違う!」
なんてキャラの存在を考えはじめるわたしと違い、作者さんはまじめに物語を書いています。
で、秘密組織やら魔術やら出てきますが――
ここでわたしならこいつら塩基いくつ持ってんの? 4つじゃねえよな。5つ持ってんだろ。とか、生命の木には、DNAの塩基24種類と、3種類の塩基の一組で一種類の蛋白質を現す、左に4枝、右に3枝の7枝樹が表現されています。それをどう関連付けているのか、とか連想しますが、そこまで入りくんでなくて、さくっと説明されています。
あと目を引くのが機械人形。本当にロボットなのか、今イギリスのイアン・ピアソンが提唱しているホモオプティマスにまで堕落した者なのか~~って最後まで読んでないのでまだ謎ですが目を引くワードはある小説です。
戦闘描写にも力を入れられていますね。わたしも思うとこありますが、戦闘描写を文にするのって難しいですよね。作者さんはがんばっておられます。
あと楽園計画。このテーマは最近のアニメ(プリキュア、ガンダムSEED DESTINY、NARUTO、そして現実で政府のあのページ)でも昔でも藤子不二雄さんがシャングリラ星で描いてる人気テーマですね。やっぱりみんな思うところあるんでしょうこれには。