概要
そんな彼女の結婚相手は……まさかの少年!?
しかも、なんだかこの国はおかしいところが沢山。
笑い有り、涙ありの、カオスありの、謎多き島国でのスローライフの始まりです。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!天然魔女と不思議な国
オープニングの不穏さから、少々怖い展開を予想してしまったのですが。
蓋をひっくり返したら、それは賑やかなおもちゃ箱のような世界。
ヒロイン、テュベルーズの生い立ちには胸の痛くなるものがあります。
けれども、彼女は持ち前の明るさ、そしておっとりした天然さで周囲を笑顔にしてしまうのです。
嫁いだ先の扇鶴国の方々も、蓋を開けてみれば……でした。
とにかく、キャラクターの全てが愛おしい。
作者様の愛情を感じます。
テュベルーズの能力も、とても女性らしく彼女らしいものでした。
からの、ラストは必見です。
ギャップに驚きますが、伏線がばっちり張ってあって「なるほど!」となりました。
夕雅様…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彩りの魔女は居場所を見出す
緑壁国第三王女であるテュベルーズは御歳三十三歳。彼女は、扇鶴国の皇太子・夕雅の元へ嫁入りしてきました。
盛大に歓迎されるテュベルーズでしたが、人々は歓迎の言葉を口にするものの、何故か一様に無表情。
当の夫となる夕雅は、見た目十代の若々しい青年。
あまりの年の差に内心慌てふためくテュベルーズの様子は可愛らしいところがあります。
そんなテュベルーズですが、彼女は実は魔女であり、スケッチブックに描いた絵を具現化できる魔法が扱えます。
テュベルーズは『色』に対してとても強い情熱を持っており、様々な色をスケッチブックで表現していきます。
美しい『色』に魅入られ、逆に自分はその美しさに見劣りする醜い女…続きを読む - ★★★ Excellent!!!極彩色を使いこなす御嫁殿と、光の申し子な旦那様。
緑壁国の王女テュベルーズ、33歳。もうこの時点で私はヒロインを全力で応援しようと決めました。だって、王女なのに33歳って!(泣)同世代として、生き遅れてしまった彼女の幸せを願わずにはいられない。さあさあどこへ嫁ぐのだと読み始めると、そこはどこか「和」を思い浮かべる島国、扇鶴国。輿入れの道中は色鮮やかで、テュベルーズの鮮やかな色彩感覚がきらりと光る描写は必見です。彼女は「彩りの魔女」でもあり、スケッチブックを使った魔法が使えるのです。
色に魅入られ、色を愛す。魔女としては半人前かもしれないけれど、過去につらいことが重なったテュベルーズが色鮮やかな世界に心惹かれていく様子は、本当に美しい。頑張…続きを読む - ★★★ Excellent!!!熱を持った砂浜に降り立つ黒ずくめの魔女
緑壁国の第三王女テュベリーズは、呪いの森で育った魔女でもあります。
冒頭、燦々と太陽が光る島国・扇鶴国に魔女帽子をかぶった彼女が登場するシーンに衝撃を受けました。
ひっそりした森の奥のさらに奥、じゃなく、乳白色の(きっとさらさらした)砂浜に亀から降りた魔女は、太陽の熱を集める正装の黒服が暑いのを隠して挨拶する。
繰り返しになりますが衝撃を受けました。
テュベリーズは色を操る「彩りの魔女」、眼に映る鮮やかなシーンが続くのを読み進めるうち、冒頭シーンは、意外性というのじゃなく、別の意味をもっていることに気付きます。
色彩が心を悲しませ、晴れやかにもしました。
美しいラストをぜひ御堪能くだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彩りの魔女の、不思議の国への嫁入り物語
緑壁国の王女であり、武装魔女として育てられた主人公テュベルーズ。33歳。
武装魔女のしきたりに従い、テュベルーズが嫁入りしたのは、不思議な雰囲気漂う東の国「扇鶴国」。
テュベルーズはそこで、年下の愛らしくも紳士的な旦那様、夕雅へと嫁入りすることとなるが──。
テュベルーズさんと夕雅さん夫婦の組み合わせは非常に魅力溢れるものとなっております!
テュベルーズさんはどこか守りたくなるような、しかし、時には頼もしく守られたくなるような、まさに「彩りの魔女」の如くさまざまな顔を持った魅力的な女性です。
また、彼女の扱う彩りの魔法も、描写が目に浮かぶほど美しく、鮮やかです!
旦那様となる夕雅さんは、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彩り豊かな魔法と世界に誘われてみませんか?
緑壁国の王女、テュベルーズが嫁いだ先は東の島国、扇鶴国。
それも年下の旦那様。
けれどこの旦那様は純粋で、紳士的。
三十三歳であるテュベルーズよりもしっかりしていて、頼れる旦那様だった。
その年下旦那様、夕雅に対して、テュベルーズはある秘密を抱えて嫁ぐ。
夕雅が優しければ優しいほど、テュベルーズはその秘密を打ち明けにくくなり。
また周りがよくしてくれればくれるほど、罪悪感に苛まれていく。
けれどテュベルーズには魔法がある。彩りを操る魔法を。
今作の見所は、まさにそこで、魔法の仕方や描写、色に関する知識など、とてもワクワクさせられました。
私にもこんな魔法が欲しい! そう思わせてくれる作品…続きを読む - ★★★ Excellent!!!うつくしくて、すこし不思議な、謎めく国への嫁入り。
魔女であり嫁であるテュベールズ、33歳。
読み進めれば、「どれほど彼女が魅力的か」はひしひしと伝わってくる。しかし彼女が抱える問題は現代女性に通ずるものもあり、ファンタジーなのになんだかリアルなのだ。
まずはどうかどうか、彼女に幸せになってほしいと思いながら、読み進める。
そのうちに、この世界にあふれる色彩に、知らずのうちに引き込まれている。
「色」と「ことば」がまじわることで、この世界は絶妙に美しく色鮮やかに描かれる。
この作品のすごいところは、単に「色」を語るだけで終わらないところ。
いま流行りのパーソナルカラーをモチーフとしたエピソードもあり、ベースの知識がなければ描けない「色」がす…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彩の魔法で世界が輝き、華やぐ
色彩豊か、そんな言葉がこの物語には似合うだろうか。
訳ありの魔女のテュベルーズは、33歳にして初婚で他国――扇鶴国へと嫁ぐことになった。
その相手がなんと、少年だった。
そうテュベルーズは33歳。
少年の輝かしい肌艶などが、眩しい。
その表現がリアルで、もしかしたらテュベルーズに共感する方も多いはず。
そんな年齢差のある二人だが――
見どころは、やはりテュベルーズの色彩感だろう。
その感覚を活かした魔法が、幻想的で細やかな色の違いから、大胆な色彩使いと、様々な姿が浮かぶ。
個人的にも色の和名は好きで、その美しさが魔法の中で生き生きとしている。
テュベルーズの才能と優しさを体現したよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いろんな色に溢れ、読者の心も彩ってくれる優しい物語。
白だけで200色ある……というのは皆様もご存知かもしれませんが、もっと種類があることはご存知でしょうか。
このお話はたくさんの色に溢れ、お話を彩ってくれます。
彩ってくれるのは、彩りを操れる魔法を持つ魔女の主人公です。
そんな素敵な魔法が使える主人公と、年下で純粋な旦那様。
旦那様は年下ですが本当にしっかりされていて、紳士的でものすごくかっこいいお方です。
わたしに似合う色を、主人公と一緒に探したいな……絶対楽しいよな……なんて思いながら、読ませていただきました。
それだけ主人公は魅力的で、とても可愛らしい方です。
気がつけば、わたしの心も彩ってくれていたような、そんな気がします。
素…続きを読む