第4話 男介護士×絶対絶命

 光琳side

 (早く急がないとユカエルちゃん、イルシアが危ない)


 必死に光琳はスキルを使い走り続ける。


(このペースで行けばま?)


 空間が歪み、変異したオーガ二体と魔術師が現れる。


「っち邪魔だ」


左手から長包丁を出し変異したオーガに切りかかる。


「せい」


 包丁が変異したオーガに当たるもガキンとはじかれる。


(はじかれた?)


 変異したオーガが反撃にパンチを身体めがけて飛んでくる。


「っく、(俊足)へ?」


 光琳の身体の動きが鈍くなり回避が間に合わず

 即座に左手からまな板を出す。


(柔軟、反射)


 光琳は防御体制をとる。


「!!」


 光琳は勢いを◯し切れずにぶっ飛ぶ


「っく(おかしいスキルが発動しない)」


 光琳は何とか立ち上がると変異したオーガが目の前にいる。


「ちい」


 スキルを発動しないで光琳は攻撃をギリギリのところで避ける。


(もしかしたら?)


光琳は走って行き距離をとる。


(俊足)


光琳はスキルを使って走り出す。


(やっぱりそういうことかな?)


 走りながら考える。


(恐らくスキル無効的なものかな?いや違う異世界化した物を無効化しているのかな)


 即座に光琳はモンスターの能力を分析する。


(さあ、どう対策する!?)


 光琳は無意識の内にジャンプして踏もうとしていた。足場を避ける。


(なんだ?かなりヤバイ感覚がした)


踏もうとしていた。足場を確認すると赤い宝石のような物が見えた。


「あれは?なんだ?」


 触っては行けないと身体が警告している。


「どうする!?」


 空間が歪み、変異したオーガ二体と魔術師が後ろから現れる。


「っく!!」


 光琳は離れようとするが魔術師が左右に赤い宝石を投げつける。


(しまった。逃げられない)


必死にどうするか光琳は考え始める。


(それなら)


光琳は真っ直ぐにモンスターに向かって行くと変異したオーガのパンチが飛んでくる。


(っく)

 

 光琳は左腕で受け止め大きく空中にふっとぶ


「っく、」


 痛みをこらえながら僅か数秒単位で思考する。


(異世界化、対策をして来るとは思わなかったな!?)


 光琳は地面にスキルを使って勢いを着地しようとするが足に負荷が大きくかかる。


「ぐああ」


 光琳は全身の痛みに耐えられなくなって意識を手放しそうになり膝をつく


(絶対絶命すぎるな)


 光琳は痛みをこらえようとするが、変異したオーガ二体と魔術師が近づいて来る。


(どうする、どうする、このままだとユカエルちゃんとイルシアを助けに行けない)


 痛みをこらえながら必死に逃げようとするが変異したオーガが追い付いて来る。


 (生成と言っても、使えないなら立ち向かうまでだ)


 足をひきずりながら立ち向かおうとして、変異したオーガの攻撃を受けて骨の折れるような音がして意識を失いかける。


 (ちくしょう、ユカエルちゃん、イルシアごめん合流出来そうにないな)


 意識を保とうと必死になる。


(ある程度は時間を稼げたな)


 光琳は意識を失う。




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