第5話 女介護士×変異モンスター
???side
銀髪の女はイルシアに声をかける。
「………ええ、何とかごほ大丈夫」
イルシアは咳き込み呼吸を落ち着けようとする。
「すまない、遅くなった」
「ごほ、あんた誰だ?」
「自分は詩野ミラ、介護士(訪問介護)です」
「あんたが光琳がみつけた介護士(訪問介護)なんだね」
「ええ、そうなりますね」
「聞いて悪いけど、この状況で詩野さん1人で勝てそう?」
「………わかりませんね」
「そうかい」
「5体ですからね。きついと思いますね」
「そうかい、じゃあ光琳が来るまで時間稼ぎをする感じかな?」
「いいえ、こう様が来る前に倒したいですね」
「詩野さんはどれだけ強いんだい?」
「こう様には1回も勝ったことはありませんので何とも言えないですし、変異モンスターと戦うのは初めてですからね」
「じゃあ、ぶっつけ本番で来たのか?」
「まあ、ダンジョン外の戦いは初めてですので、勝手が違い過ぎますからね」
「そうかい、ならわしはどうしたら良いかな」
「自分の邪魔にならない後ろにいて下さい。巻き込まれますので」
「はいよ」
イルシアは後ろに下がる。
「さて」
変異した5体のゴブリンが距離を詰め近づき始めようとしている。
「………まあ、めんどいのでやりますかね」
両手の手袋を取ると義手であり指の部分が穴が空いている。
「ぐぎゃ!?」
「貫通、爆破、誘導、発射!!」
ガガがガガが、穴の空いた手から銃声の音が鳴り響き弾が発射され変異したゴブリンの身体を貫き体内で爆発する。
「ぐぎゃ??」
5体のゴブリンに弾がすべて当たり倒れる。
「ふう」
詩野は疲れた表情を見せ、小瓶から錠剤を取り出し飲み込む。
「………(これで、光琳に1回も勝てないとか本当かよ)」
あっさりと変異したゴブリンが倒れていると詩野は変異したゴブリンに近づき義手を刃物の形状に変えて身体にさすと砂になり消えていく。続いて2体、3体と刺していく。
「??」
4体目に差し掛かろうとすると変異したゴブリンが目を覚まし即座に拳で攻撃してくる。
「っふ」
少し呼吸をして即座に身体が反応して回避した瞬間4体目の変異したゴブリンを勢い良く蹴り上げると勢い良く飛ばされ、倒れた状態になった瞬間、体内に刺す。
「ふう」
呼吸を整え5体目を見ると起き上がり攻撃体制に入っているのを膝が空間になっていて、そこからミサイルのような物を発射する。
「ぐぎゃ?」
ゴブリンはミサイルのような物が直撃して体内で爆発して、砂になる。
「はあ」
呼吸を整え小瓶から錠剤を出して飲み込む。
「………(おいおいおい、光琳、とんでもない奴が介護士(訪問介護)になったな。めちゃくちゃ強すぎるだろうし、というか短期間でどんな鍛え方したんだ。後
、詩野はサイボーグか何かかな?)」
詩野の圧倒的な強さを見てイルシアは唖然とした表情になり頭の中で色々な疑問が出るとポケットの携帯がなる。
「もしもし」
イルシアは携帯をとり会話に出る。
「イルシア大丈夫かな?」
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