第4話 男介護士×女介護士
光琳side
謎の声の話を聴きながらダンジョンの出口前で光琳と詩野はストレッチをしていた。
「詩野、調子はどう?」
「………こう様、大丈夫だよ」
無表情で詩野は答える。
「さてさて、久々にユカエルちゃんとイルシアに会いに行かないとな」
「そうだね。こう様」
「ところで詩野。私の呼び名さあ、こう様はやめたほうが」
「………嫌です」
無表情に詩野は答える?
「どうして、呼び名変えたんだっけ?」
「自分を救ってくれたからですよ」
「救うつもりもないし、詩野には」
「おい、詩野と呼ぶの3回目だよ。ミーちゃんと呼ばないと怒るよ」
怒り口調で光琳に言う。
「………わかったよミーちゃん、だけど、こう様は勘弁して欲しいかな(ユカエルに◯されないよな?まあ幼馴染み出し大丈夫かな)」
渋い表情に光琳はなる。
「こう様、謎の声が話を終えた瞬間、変異モンスターが自分達にくるんですね?」
「まあ、多分そう来るだろうね」
「どうしてそう思うの?」
「変異モンスターをピンポイントで私に放ったことを考えれば、謎の声は、私のことをある程度把握されていると考えていますね」
「………なるほどね」
「恐らくですが、私や目をつけている人には変異モンスターを強めにして、放ちそうな気がしますね」
「………回りくどいし、早く潰せばいいのにね。何でしないのかしらね?」
「あちらさんも何かしらの制限があるのかも知れませんね」
「………制限ね」
「さて(まずいかもな)」
ピクッと光琳の目もとがひきつる。
「どうしたのこう様?」
「いや、何でもない(っく厄介なことになっているどうする?突っ込んで、すぐ助けたいが謎の声の思うつぼだな)」
冷や汗をかき、悩み始める。
「こう様!!」
大きな声で光琳に声をかける。
「え?(どうしたんだ詩野)」
急に大きな声を掛けられ光琳は驚く。
「何かあるんでしたら自分を頼って下さい。こう様」
「あ、十分頼ってるつもりだけどね」
「嘘はつかないで下さい」
「別に嘘は」
「ついてます。こう様と3カ月間だけでしたがある程度わかりますよ」
「嘘はついてないよ、ただ、今見えている問題にどう対応するのか困っているね」
「こう様、困っているなら自分を使って指示を下さい」
「………(だめだ、いきなり詩野を実戦で使うのは)」
「こう様!何でそんなに躊躇して戸惑っているんですか?」
「………(私が凸って詩野をサポートしながら一気に行くか?)」
「悩まないで下さい!!こう様らしくないです」
「ごめん、ミーちゃん指示は出来ない」
「こう様!!」
「だから、私1人で切り抜ける!?」
詩野はダンジョン外に走り出す。
「こう様!!なら勝手に行きます」
「おい、どこに?まさか?」
「こう様のやりたいことはわかっています」
「っく(無茶させたくないがしょうがない)ミーちゃん!!」
左手から錠剤を出し詩野に投げ、詩野は走りながらキャッチする。
「ありがとう、こう様」
「すまないが頼む。あとから絶対合流する。後、使いすぎるなよ」
「わかりました」
詩野は目標に向かって走り出していく。
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