第9話 男(介護士)×変異モンスター①
(変異モンスター?)
謎の声から良くわからない単語が出る。
「変異モンスターは、厄災級モンスターよりは何段階が下がるが強い部類には入るかな」
(何段階というのが厄介だな。もしかしたら世界の強さのレベル段階を見て変異モンスターを放つ可能性があるね)
「なお、放つタイミングは気分次第なのでよろしく」
(気分とは言ってるが嘘だな。多分きっかけを作るかみつけたタイミングで放つだろうね)
「ああ、後、良い話になるかわからないが現状厄災級モンスターに対抗出来る者は世界で数人はいる」
(ほう?数人ね)
「ただ、対抗出来るだけであって、倒せたとしても相討ちになるぐらいだろうからね」
(さて、その数人が誰か気になるところだね)
「なお厄災級モンスターを倒したとしても、油断しないことだ。気分次第で厄災級モンスターーをまた放つことが出来るということを忘れずに」
(まあ、確かにそうだな。厄災級モンスター1体倒したところでね。それで終わりとは限らないからな)
「後ね、個人的にだが何もしない奴は嫌いでね。特に世界中の政府側とかね見ているだけで参加しない奴もいるだろうからね」
(うん?)
話がいきなり変わることに光琳はとまどう。
「だから、わたくしは3年間の様子見て無能だと判断した者は今の時点で異世界人にする」
(え?)
光琳は驚く。
「さあさあ、今から私の話を終えた瞬間に無能な者は異世界人になる。それはつまり◯と同じ扱いに等しいことだ」
(これはマジだな。しかし、こいつは一体なんなんだろうな。遊んでるだけなのか意図が読めないな)
「さてさて、のうのうとしてる奴ら自覚してない人も今後どんどん異世界人にしていくので全力を出して生きるが良い」
(はいはい、ゆるくがんばるかな)
「ああ、わたくしなりの好奇心だが先ほど数人が厄災級モンスターに対抗出来るという話をしましたが」
(?)
何を言うつもりだと思い嫌な予感を感じる?
「厄災級に対抗出来るだろうという人には変異モンスターを放ちましたので頑張ってくれたまえ」
(おいおいマジかよ。かなりめんどいことしてくれる)
「それじゃあこれにて、じゃあね」
声が聞こえなくなる。
(さてさて、厄災級モンスターに対抗出来るのはいったい誰なんだろう)
光琳は考えてるとドクンと心臓の鼓動に違和感を感じる。
「!」
瞬間的に大きく横に飛ぶと居た場所にドグシャと砂渋き土がほこり状になる。
(やっぱり私に来たか)
土煙が上がるとミミズを大きくした感じの魔物で大きな口をしており人を丸のみ出来るぐらい。
(サンドワーム的な何かかな)
考えてるうちに砂にワームは潜る。
(さてさて、どうする?というかユカエルちゃん、イルシアのほうに向かわないかな)
光琳、耳を研ぎ澄まし気配感知をしようとする。
(相手も狙いと隙を見計らっているな。これじゃあ我慢比べだな、それならいぶり出すまで)
左手から野球ボールサイズのゴムボールを出す。
(爆破、衝撃、音、異質化)
ゴムボールが変色し始める。
(極力、ユカエルちゃん、イルシアのいる建物から離れないと威力がどれくらいか読めない)
光琳は走り出す。走りの音に反応してワームも地響きをならし追いかけて来る。
(これぐらいの距離かな威力の調整がムズいからな)
光琳はゴムボールを構える。ワームが移動している地響きが止まったタイミングで大きくジャンプして変色したゴムボールを投げる。
(ベッドシーツ、防音、柔軟、弾力、吸収と付与する)
投げた瞬間左手からベッドシーツを出し光琳の身体をつつんだタイミングでゴムボールが大きな音と爆発音が鳴り響き砂煙が上がる。
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