第20話 介護士×スキル開花するきっかけ
「………開花するきっかけですか?」
「そう、開花するきっかけ、何でもいいから知ってることを教えて欲しいの」
「………(教えて良いものかな)」
光琳は悩み始める。
「自分をまだ信用出来ないかな?」
「まあ、政府や公式の部隊、パーティーには、ばれたくないですからね」
「なるほど携帯壊すというのは、そういうことだったんだね」
詩野は頷く。
「そうですね。大半の人は、ほぼ公式に登録したり、DDMアプリ使っているからね」
「確かにそうだね」
詩野は納得する。
「しかも携帯内蔵のGPSが公式に登録するかDDMアプリ登録した段階で紐付けされるから監視されているのと変わりないですよ」
光琳は説明する。
「………そうなんだね」
「だから、携帯破壊をお願いしたんですよ」
「なるほどね。それで開花するきっかけを教えて貰えるのかい?」
「………教えることは出来るんですが」
「なんだ歯切れが悪いね」
「とりあえずダンジョンに入ってから教えますね」
「ああ、わかったよ」
光琳、詩野はダンジョンに入り数分歩くと家があった。
「家?」
ダンジョンに家があることに詩野は驚く。
「私の家です入って下さい」
「………ああ」
詩野は戸惑いながら入る。
部屋の中にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機、ガスコンロ、お風呂もあり一般の住んでる家と変わりない環境である。
「なあ、ライトグレイさんと呼べば良いのかな?」
「光琳で大丈夫だよ」
「なら光琳、ダンジョンって普通、電気ガスは使えるのかな?」
「通常のダンジョンでしたら電気、ガスは使えません」
「え?じゃあゴミクズダンジョンは電気、ガスが使えるの」
「そうですね。何故使えるかわかりませんが使えますね」
「どうなっているんだかわからないね」
何となく冷蔵庫開けたり、ガスをつけて見ると普通についた。
「勝手にさわるのはどうかと思いますよ」
「あ、ごめん光琳、気になってつけてしまったね」
「まあ、そりゃ気になりますよね」
「さて、光琳、早速だけどスキル開花の方法を教えて欲しいんだけど良いかな?」
「良いけど、お茶かコーヒー飲んでから落ちついてからでよくないかな?」
「出来れば私は早く強くなりたいんだ」
「………わかりました。では、早速教えますね」
光琳は立ち上がり机の引き出しからノートと鉛筆を出して詩野に渡す。
「光琳、なんだい、これは?」
「え、ノートと鉛筆だけど」
「光琳、これで何をするんだい?」
「これから書いて貰いたいことがあるんですよ」
「なんだい?私が裏切らないように契約書を書けってことかな」
少し怒り口調に詩野はなる。
「違います」
「光琳、何を書くんだ」
「これからノート、鉛筆に嘘偽りなく貴女の情報と今までの人生の経歴や印象に残ってることやトラウマを書いて欲しいんです」
「え?なんで?」
詩野は疑問に思い始める。
「スキルの開花するきっかけには必須だからだよ」
「どうして、スキル開花に自分の情報を書かなきゃ行けないんだ?理由を教えなさいよ?」
「そうしないと開花するきっかけを見つけられないんですよ」
「どうして?」
訳のわからない答えに詩野は戸惑う。
「それはどう説明すれば良いかわかりませんので、書いてくれた方が確実に開花させれます」
「わかったよ」
詩野は真剣に書き始めて、しばらく書き続ける。
「………」
詩野が真剣にしている様子を観察する。
「ふう、出来たよ」
光琳に手渡し確認する。
「………?」
光琳は真剣にノートに書かれていることを読み確認する。
「どうなの?」
「………ごめん、申し訳ないけど服脱いで貰っても良いかな?」
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