第2話 謎の声×イルシア

 「「え?」」


 突然声が聞こえてユカエル、イルシアは警戒をする。


謎の声side


「皆さん現実での異世界ライフを楽しんでるかな?」


世界は声に対して警戒する。


「報告ではあるが、わたくし的に無能な奴を異世界人、モンスターにしましたのでよろしくお願いいたします」


 謎の声の言葉を聞くとユカエル、イルシアは表情が強ばる。


「皆さん、そんな怖がらなくても大丈夫ですよ。少なくともダンジョンやモンスター倒すのに参加している者は余程のしない限り異世界人、モンスターにならないから大丈夫だよ」


(本当か疑わしいね)


声質を聞いてイルシアは情報を拾おうとしている。


「特別に教えると条件は基本高みの見物して異世界に干渉しようとしない者は無条件で異世界人、モンスターになるから気をつけてね」


(何でこいつは情報を教えるのかしらマジで楽しんでるようにしか見えないね)


「さてさて、特定の人に変異モンスターを放ってから3カ月が立ちましたが皆さん強くなったかな?」


(現状掲示板、公式には変異モンスターの情報は書かれてなかった。ということは発見できなかったってことか)


「ああ、前回放った変異モンスターは特定の人しか知らないよ」


 (え?)


「だって、倒した後はどこにでもいるモンスターの◯がいと何も変わらないからね判別は困難に等しいよ」


(なるほどそれだったら特定出来ないわけか、だとしたら動画とらない限り情報は拾えないわけか)


「ああ、動画にとっても変異モンスターは現実世界のカメラでは映らないからね」


(先回りして心読んでいるのかい。むかつくね)


 イルシアはイラっとした表情になる。


「やあやあ、そんなに怒らないでよイルシアちゃん」


「「え?」」


 いつの間にか少女が立っていた。


「誰?」


「どうも始めましてわたくしは、謎の声の主ですね」


「………(わしの前に来たのはどういうことだ?)」



「いやあ、イルシアちゃん、わたくしは心を読めてるからね」


「………(やっぱり、そうだったか)」


「だから、イルシアちゃんにわたくしはわざわざ乗って上げに来たんだよ」


「やれやれ、そこまで知っていて乗ってくるとはね」


「ええ、だってイルシアちゃんは面白いんだもん」


「他にもいるでしょう政府や公式の登録した部隊はいるでしょう」


「ええ、だって公式の登録してる部隊、パーティー、個人で面白そうな人や興味ある人がいないんだよね」


「………へえ、そうかい(わしに面白い要素はないはずだがな)」


「それにわたくしは、イルシアちゃんのことは大分警戒しているんだよね」


「え?警戒?」


 表情が強ばる。


「だってイルシアちゃんはスキル開花で厄介な能力を持ってるよね」


「わしには何も隠している能力はないぞ」


「まあ嘘か本当かわからないけどね。少なくともイルシアちゃんの目も厄介だからね」


「………(やっぱり、ばればれか)」


「くす、わたくしは異世界の神的な立ち位置ですからね心の動きがわかりますからね」


「なら、どうするんだい。わしを異世界の神様が◯すのかい」


 少女を睨み付ける。


「残念ながら異世界のルール上、そんなことは出来ません」


「………(どういうことだ)」


「わたくしが干渉すれば1年もかからないうちに世界を滅ぼして異世界化、異世界人に出来ますのでね」


「あら、そう。だったらどうするのかしら?」


「まあ、手っ取り早くモンスターを放つまでです」


「厄介ならもっと早く放てば良かったんじゃないのかしら?」


「それはね、異世界ルールの神様の事情があるんですよ」


 少女はほっぺを膨らませる。


「………(可愛らしいな)」


 少し空気が緩まる。


「まあ理由は、一方的に蹂躙されて◯すのもつまらないからね」


 笑みを浮かべる。


「………どうして3カ月なんだい?」


「ええとね。世界の皆さんもね対抗出来る為の準備期間も踏まえて3カ月にしたんだよ」


「ほう、ということはそういうことか」


「ええ、イルシアちゃん、そういうことです」


「本当に性格悪いねあんた」


「イルシアちゃん、あんたではなく。わたくしにも名前がありますよ」


「………名前?」


「わたくしの名前はマリエルです。マリちゃんと呼んで欲しいですね」


 笑顔で自己紹介する。


「………マリちゃん、よろしく」


「名前呼んでくれてありがとうね」


「いえいえどういたしまして」


「それじゃあイルシアちゃんには、特別な試練を受けて貰うかな」



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