3カ月後(3年7ヵ月月経過)

第1話 イルシア×ユカエル×謎の声

 ユカエルside


 3カ月の月日が流れる。


 ユカエル、イルシアは誰もいない診療所で話をしていた。

 

「…………あんの、やろー」


 イルシアがめちゃくちゃ不機嫌そうにしている。


「イルちゃん、落ち着いて」

 

 ユカエルはイルシアをなだめようとしていた。


「これが落ち着いて入られるか、あのやろー」


「イルちゃん、落ち着いてよ!」


「ああこれが落ち着いて入られるか。本当にあいつには(やろーブッ◯してやる)って言ってフルボッコにしたいぐらいだからな」


「………イルちゃんの気持ちもわかるよ」


「ふう、本当あいつの3カ月前の連絡がな、(介護士見つけたから、これから3カ月間研修するからそっちにはしばらく行けないし連絡出来ないから、ごめん、ユカエルちゃんを守ってあげてね)とか」


「ずっとキレまくってるよねイルちゃん」


「だってあいつ身勝手過ぎるでしょ」


「まあ、確かにそうだね(本当、こうちゃんらしいけどね)」


「さて、現状今のところ3カ月の間は変異モンスターも出なかったから良かったし、診療所回りにもモンスターが来る様子はないね」


「うん、こうちゃんが対策を立ててくれたからね」


「ただ、通常のモンスターはどうにかなっているが、変異モンスターが来たら状況はわからないだろうな」


「確かにそうだね」


「ご都合主義っぽい展開だが今のところはね」


「ご都合主義?運が良かっただけじゃないの?」


「いやあ、それはないはず(あの謎の声も適当にやっているように見えるんだが、もしかしたら意図してやってる可能性はあるはずだ)」


「でも、今のところは日常送れてるから安心だね」


「そうだな、ただ、こうちゃんは大丈夫なのかな?」


「こうちゃんなら大丈夫でしょ」


「大丈夫だと思いたいんだがな」


「後、こうちゃん訪問介護も通常通りやっているのかな?」


「やっているはずだな」


「人を育てながら訪問介護するのは、こうちゃんらしいね」


「そうだね。しかし、どうやってそんな物好きな介護士(訪問介護)を見つけたのかしらね」


「わからないね。こうちゃんは人脈ないし自己肯定感低いし親友って俺らだけだろうしね」


「ユカちゃん、さりげなくこうちゃんの悪口言ってない?」


「ええ、イルちゃんそんなことないよ。でも、昔っからこうちゃんはあんな感じだからね」


「昔っからって、それだとユカちゃんも大変だったでしょう」


「いいや、そんなことないよ」


「そうかい(昔のユカちゃんは聖女か天使かな)」


「こうちゃんをばかにする奴やいじめる奴は俺が地獄に突き落としておいたから大丈夫だよ」


 笑顔でユカエルはいうとイルシアゾクッと寒気を感じる。


「………ユカちゃん大丈夫?◯してないよね?」


「子供の時の話なんだから、◯したりはしないよ」


「………それなら良かった(わしの親友が罪を背負ってなくて良かった)」


「せいぜい、半◯し、三途の川を見せるぐらいにとどめて置いたから大丈夫だよ」


「ユカちゃん、アウト!アウト!」


「え?どうしたの?」


「どうしたの?じゃないでしょ!いくらこうちゃんのことを好きで守りたいかも知れないが、やりすぎはだめだぞ」


「イルちゃん安心して、足がつかないようにしてるし、色々裏で手を回したりしたから大丈夫だよ」


「ちっとも大丈夫じゃないからな(わしと出会う前からユカちゃんは過激だったんだな。こうちゃんの事が大好き過ぎて、罪の自覚がないからやばすぎる)」


 ユカエルを見て頭を抱える。


「でも、大丈夫だよ。今はこうちゃんに悪い虫がいないしね」


「まあ、確かにこうちゃん見たいな物好きと仲良くなれる奴はおらんと思うのう(あれ?これフラグじゃねえか?)」


「やあやあ、皆さん元気にしてる?」



 

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