第8話 男介護士×詩野の関係と能力
イルシアside
イルシアは殺意を込めて、電話越しから聞いてくる。
「え、詩野とは普通に仕事仲間?後輩だけど」
「いやいや、明らかにこう様と行ってたし、関係性おかしいでしょ?」
「そんなおかしくはないでしょ」
「じゃあ、何で詩野はこう様と呼んでるの?」
「何でだろうね?わからないですね」
「こうちゃん、詩野さんにどんな指導したの?具体的に教えなさい?」
「え、普通に指導しただけですよ」
「その普通を具体的に教えなさい」
「具体的には介護の特訓したり料理したり戦闘訓練したりかな?」
「それだけで、なんでこう様って言ってあんなに慕っているのよ?」
「わかりませんよ。それに」
「?」
「最初会った段階で、私はかなり酷いことをしたんですよね」
「………何をしたのよ?」
「詩野を◯すつもりで首元に包丁を触れる距離に詰めたり」
「………」
イルシアは光琳の対応に無言になる。
「後は、容赦なくお腹に拳いれたりしましたね」
「………それで何故慕われてるの?」
「私も修行特訓して、聞いた時に(こう様に救われた)と話していますな」
「うん、わかった。とりあえず詩野さんから詳しく経緯を聞きますね」
「そうしてくれ」
「それじゃあ、こうちゃん気をつけなさいね」
「ああ、気をつけるよ」
電話を切れポケットにイルシアはしまう。
「さてさて、詩野さん」
イルシアは詩野に声を掛ける。
「はい、なんでしょう」
詩野も声に反応する。
「こうちゃんからわしらを守って欲しいと連絡あったので詩野さん、よろしく頼む」
イルシアは頭を下げる。
「頭を上げて下さい。後、自分の名前はミラかミーちゃんのどちらかでお願いしたいですね」
「わかったよ、それじゃあミーちゃんよろしくね」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします」
お互いに握手する。
「………え?ミーちゃん、確かさっき戦った時、足は義足で、手は義手だよね?」
「ええ、そうですが、何かありましたか?」
「ああ、ごめん気になったなら申し訳ないんだが触った感触が皮膚と同じような感じ出し、それに手、腕が肌荒れなくすごい綺麗じゃな、足も綺麗だな」
まじまじと腕をさわったり足を観察する。
「………ありがとうございます。イルシアさん」
誉められなれてないのか顔が少し赤くなっている。
「それで、さっきの戦いでは義手、義足だったのに今はどうして義手、義足じゃないんだ」
「ええ、それは、こう様の3カ月の修行でスキル開花で得た力のおかげです」
笑顔で詩野は答える。
「……差し支えなければどんなスキルか教えて貰ってもいいかな?」
「ええ大丈夫ですよ」
「それじゃあ、お願いね」
「ええ、自分の能力は簡単に義手、義足を手足を作り出したりする能力です」
「義手?義足?」
義手、義足を作り出すという意味に?とイルシアはなっている。
「………まあ、見せたほうが良いですね。(生成)」
詩野の左手から義手、右手から義足が出る。
「この、義手、義足は異世界化されているのでモンスターにも有効です」
「それで、どうやって戦うんだ?」
「………コスト(カロリー消費)が激しいので見せませんが義手、義足を飛ばしたり飛び道具のように使いますね」
「ええと、それって◯ケットパンチとか、◯ァンネルみたいなこと出来るの」
「まあ、そういうことも出来ますし、遠隔でも操作出来ますね。ただコスト(カロリー消費)がしんどいですがね」
「なるほどね」
「わかって頂けましたかね」
「ああ、わかったが、先ほど変異モンスターと戦った時と今の腕がちがうのは何でなんだ?」
「ええとですね、今の腕はスキル開花のきっかけによって異世界化して作り出した腕でもあり足でもあるんですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます