第3話 男は走る
男はあくびしながらどこかへ向かおうとしている。見た目は童顔で眼鏡をかけており寝癖がひどく。
フラフラしながら歩いていると道が封鎖されていて人が密集している。
(おや?何かな?)
男は遠くから覗き込み、耳を傾け、口元を見る。
(なるほどな、どうやらモンスターが出て道を封鎖していて、部隊かパーティー待ちなのか)
時間を見始める。
(ここを突破しないと間に合わないな)
男は考えて即座に身体を動き始める。
(それじゃあやりますかね)
男は人間離れしたジャンプをして人の密集してない部分に着地してドオンと大きな音をたてると砂煙が立ち前が見えなくなる。
「なんだ?」
封鎖している警備員があわてるような動作をして回りを見始める。
(よし)
男は慌てた視線にあわせないように封鎖したエリアを大した音も立てず抜け走り始める。
(さあて、突破)
男はどこか目的地に走り始める。
(次はあれか)
少し走ると何匹のモンスターがいる。
(敵はゴブリン3体だね。まだ気付かれてないなら倒さなくても⁉️)
ふと違うところに目が行く。女性が逃げようと必死になっている。
(おいおい、マジかよ漫画の展開じゃあるまいしな)
(とまあ、まだゴブリンも逃げている女性も私のことに気付いてないからね。しょうがないやりますかね)
男は地面に落ちている石を3つ拾う。
「は!!」
少し声をだし思いっきり1こ目の石を遠くから投げると石は回転して1匹目めがけて頭にあたり頭だけが吹っ飛ぶ
「!!」
1匹目のゴブリンは声も出さず倒れ、2匹のゴブリンもその状況にとまどう。
「は!!」
同じように今度は両手を使い2個の石を投げる。2匹の ゴブリンは反応出来ずに頭を吹っ飛ばされ倒れる。
(さてさて、お)
倒れた近くに先ほど逃げていた女性が倒れている。
(急にゴブリンの首飛んだからな、そりゃ目の前でそんな状態見たら処理出来なくて倒れるよね)
(さてさて、どうするかな)
女性の前にたどり着く。
(運ぶにしてもどうするかな時間がねえ、かと言ってなここに残すのはなあ)
男は少し考える。
(しょうがない、運んで仕事行くかな)
運ぼうとして立ち止まる。
(一応バイタル測定するか)
ふっと、どこからともなく血圧計、体温計が現れる。
(さてさて、おや?)
測る前に少しおでこ部分をさわる
(少し熱がこもっているな風邪ではないにしろ熱がこもっているかな)
どこからともなく熱冷まシートを取りだしおでこに貼る。
(さてさて、血圧はBP160/86P90熱はKT37.0モンスターに追われていたのもあって高めやな。あいつに連絡して仕事場に合流するかな)
男はどこからか携帯が出て連絡する。
「もしもし、悪い俺の仕事場に10分で来てくれ。それじゃあね」
どこかに電話入れる。
(さてさて、見た感じ怪我はなさそうだしな)
男はゆっくりと女性を持ち上げお姫様抱っこをする。
(それじゃあ現場に向かうかね)
男は抱っこしながら相手に負担をかけないように走る。
(モンスターはいなさそうだな、いても回避するか見つからなければよし)
男はどこかへ向かうのであった。
血圧の正常値に関しては20代でBP115/75が正常値らしいです。現状倒れている女性は走った状態からの倒れてから経過時間を踏まえてこれぐらいじゃねえの?という感覚で書いておりますのでよろしくお願いします。
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