第2話 女の好奇心①

 一人の女性がパソコンで何かを目で追って覗き込んでいる。


 (ふうん、ダンジョンのランキングね。2年前から配信始まってから配信、動画の代わり映えないな)


 現状の再生回数とかランキングを女性が2年間追っかけていた。


(あっという間に3年か。政策が始まってからあっというまだったね)


考えながらパソコン画面を見ている。


(1年目はあんな大変の中だったけどね人は案外適応するもんだなと思ったよ)


(ランキングはベスト10まではそんなに変わりなしだね)


 パソコンをカタカタと弄ったり、マウスのカチカチと押す音だけが聞こえる。


(今年に早くてわたしらは、災級モンスターが来ると謎の声は言っていたけどね)


(果たしてわたしらは今の状況で厄災級に勝てるのかしら)


(見た限り強くなりつつある)


(現状、政府側が言う高難易度ダンジョンやモンスターも安定して倒せているけどね)


(ただ、何かがわたしら側には足りない感じがする)


 パソコンの動画を見ながらベテランの部隊やパーティーを見ていると違和感を感じる。


(部隊、パーティーでの強さは、かなり高いのは間違いない)


(ただ、謎の声は言っていたことにひっかかりを覚えるんだよな)


(一番、気になることは、スキルだね)


 彼女は謎の声の話で一番気になったのはスキルという単語が一番にひっかかった。


(謎の声の言うスキルが厄災級モンスターを倒す鍵だと思う)


(ただ見た感じだけど、ほとんどの人はスキルを飾りのようにしか思っていないみたいだね)


(でも、そう思われても仕方ない)


(スキルの開花や異世界人の情報を聞く限り鍛え続ければ強化して使えると言ってたね)


(ただ、強化してもそこまで伸びるわけでもなく例えるなら身長が0.5㎜~1cm伸びた程度の話だからね)


(書き込みスレには攻撃力強化を取得したものがいたが頑張って上げたが大した結果は出なかったとのこと)


(まあ、あくまで掲示板情報だからわからないけどね)


(ただ、仮に謎の声が言うそして、はかなり重要な気がする)


(現状目立って突出した人がいないだけなのかな)


 考えごとをしているうちに女性はパソコンをのぞいてるとピタッとあるものを見つける。


(あれ、なんだこれ面白そうなのみつけたね)



立ち止まった画面には、配信スタートしてから今までのダンジョンに入っている。累計時間数ランキング


(へえ、こんなのあるんだどれどれ)


 それを開くとブログで書かれているのが出てきて見て見る。


(ええと何だつまらないな、大体常連しかいないじゃんか見ていてつまらないな)


 数分見ただけで眠気が強くなり始める。


(あ、あ、眠くなってきたし、寝る準備かな)


 眠たそうにパソコンを電源を落とす前にブログのわかりにくい箇所にダンジョン累計時間ランキングで下位のランキングをみつける。


(まあ、寝る前に見るかな、つまらなそうな気がするけどね)


 クリックしてみる。


「…………はあ??」


思わず声をあげる。


「何これ?」


 下位ランキングの一つにランキング外にはずされているのがある。


(これは、確かに何かしてるだろうと思うけどね)


 このランキング外のアカウントに非常に興味が湧く


(もし、これが真実だとしたらこの人は何者なのかな)


 目が覚め始めて、笑みを浮かべ始める。


(まあ、これは現地に調べて見る価値はある)


 女性は荷物を出しガサゴソと準備をする。


(しかし、この数字はおかしすぎるね。何でこんな数字なのよ)


「累計時間17520時間、このアカウントの人は2年間ダンジョンで暮らしているということになる計算になる、いったい何者かしらね」


 女性はわくわくしながら準備を終え眠りにつく。


 このアカウントはいったい何者なのだろうか?むしろ悪戯の類いなのか果たして?














 お待たせしました。次でようやく主人公登場予定ですのでよろしくお願いします。


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