第4話 男は到着する
男は走り終えて到着する。
「さあて到着」
「到着じゃねえぞ、おどれ」
ガシッと頭を掴まれる。掴んだ手には綺麗な金髪で目が青色でショートヘアーで身長が高くスタイルがよく肌あれもなく顔は白いかなり美人な部類に入る子とは裏腹にすごい口調で話始める。
「え、ユカエルちゃん何でそんなに怒ってるの?」
その言葉と同時に頭がミシミシっと音が聞こえる。
「い、痛い、痛い」
「おどれが、10分で来いと無茶な注文寄越しやがるからな、ふざけとるのか?」
さらに頭を持つ力が増す。
「があ、痛いからやめて、やめてユカエルちゃん」
「ちゃん付けで呼ぶな、こうちゃん」
「やめて、やめて、仕事に支障出るからやめて」
(ユカエルちゃん、私のことをこうちゃんとちゃん付けで呼んでるのに何で怒られるのおかしいやろ)
「おどれが呼んだせいでワシも仕事に支障出とるんだからな、わかっとるのか」
「………は、はいわかっています」
「わかっておらんやろ、おどれドタマかち割るぞ」
掴んだ頭の手をさらに力を加える。
「ああ、割れる、割れる、割れる」
さらに痛みを増し声をだす。
「このまま頭潰れてしまえ、こうちゃん」
「があああ、た、助けて」
「はいはい、ユカちゃんやめなさい」
パンパンと手をたたき声を掛ける。声を掛けてきたのはユカエルと同じくらいの身長でスタイル良しで髪はブルースカイと透き通るほどの綺麗な髪をしている。目は薄く赤い目をしている。
「おどれ、邪魔をするなイルちゃん」
「邪魔をするわよ。そうしないとユカちゃんの大好きな大好きなこうちゃんを病院送りになるんだからね。怒りを静めなさい」
「………わかったわよ、ごめん」
口調が変わり男の掴んだ頭を離す。
男は痛みをこらえどうにか立ち上がる。
「全く、ユカちゃんはこうちゃんのことになるとすぐ熱くなるんだからね」
「別に熱くなってないよ」
「熱くなりすぎだよ。こうちゃんから電話来た瞬間にすぐ取ってさあ、わしに仕事分押し付けるのはどうかと思うんだけどなあ、そこのところどうなのよ?ああ?ユカちゃん?」
急にユカちゃんに対して口調が激変する。
「………ご、ごめんなさい」
「ふむ、よろしい素直な子はわしは大好きだよ」
「ところで何でイルちゃんもいるの?仕事は?」
「ああ、とりあえずあいつに全部押し付けといたぞ」
「鬼だね、イルちゃん」
「がんばったらご褒美上げる♥️って言ったら即OKしたよ」
「ちなみにイルちゃん、ご褒美は何上げるの?」
「え?◯ロ◯チョコだよ」
「鬼だね」
「鬼じゃないわよ、わしは雇う前にかなり過酷だよ?大丈夫?と言ってるからね」
「イルちゃんそれは嘘だよ、おどれは(人足りねえぞわれ)と荒れとった時に異世界人を見た瞬間に(わしの養分奴隷じゃあ)と言って捕まえて来るのはね」
「でも、それのおかげなのか異世界人は一生懸命してくれるし、しかも何となくだが自我を持ち始めてる感じがしていて見ていて楽しいぞ」
「おどれの人使いは荒すぎるからな」
「別に普通だと思うよ」
「おどれの普通の基準違うからな」
「そうかい、わしなりに力量見て頼んでるんだがな」
「それでもおどれはおかしいからな」
「………まあ、そういうことにしとくかな」
「ふう、ユカエルちゃん、イルシアちゃん、忙しいところ急に呼んで申し訳ない」
頭を下げる。
「………許すよ、こうちゃん」
「わしも気にしてないから大丈夫だよ」
「ありがとう」
「で、こうちゃん呼んだ理由は?」
ユカエルが声を掛ける。
「この女の方を見て欲しい」
「はいはい、わかったよ」
「待ちなさい。ユカちゃん私が見るわよ」
イルシアが割り込み始める。
「私は医者だからね」
「了解、イルちゃん」
「さてさて、それじゃあ早速こうちゃん」
「うん?」
「今してる仕事と併用してやって頂戴」
どうも作者です。ヒロイン登場+もう一人女性登場ですな。
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