第12話 男(介護士)×変異モンスターの対策を考える。

「一言で言えば、めんどくさかったですね」


 疲れた表情で話をする。


「いつもがんばりたくないとぼやいてるこうちゃんが

めんどくさい何て珍しいね」


「ああ」


「それで何がめんどくさかったの?」


「普通にいるダンジョンや外にいるモンスターと戦った時より動きや行動パターンがね。不規則過ぎて対処法も多くて選択肢が多すぎてかなり大変でしたな」


「………そんなに大変だったんだね」


「ああ、大変だったし、今後のこと考えたらかなり不安になりましたね」


「不安?」


「今後段階的に強くなるならユカエルちゃんとイルシアを守りながら戦える自信がないかな」


 暗い表情を光琳は見せる?


「どうしてそう思ったの?」


「………変異モンスターが複数で出てくる可能性が今後あると思う。だから、不規則過ぎる行動パターンのモンスターはガチで対処仕切れないと思う」


「こうちゃん、らしくないね。(厄災級モンスター何て余裕で倒せる)と言ったのに」


「まあ、厄災級モンスターと変異モンスターは戦い方が違うんだよね」


「どう違うの?」


「厄災級モンスターと戦う為にを準備してある」


?」


「そう


「変異モンスターにはは使えないの?」


「………使いたくないかな、リスクが高いからね」


「どんなリスクか………教えてはくれないかな?」


「教えることは出来ないかな」


「そう、それなら良いかな」


「ありがとう。イルシア」


「何もだよ。それで変異モンスターの対策はどうするの?」


「そうだね、一番良いのはユカエルちゃんとイルシアが戦えるようになれば良いが、それは私がさせたくないかな」


「………こうちゃんらしいね」


「まあね、極力サポート役に徹して貰いたいからね」


「じゃあ、どうするの?」


「戦力を増やす為に部隊というかパーティーを組むのが一番だね」


「確かにそうだけど、でも、簡単に戦力は集まらないでしょ。どうやって集めるのよ?」


「まず、ネット掲示板に募集の書き込みをする」

 

 ネット掲示板では募集のページがあり人不足の為に求人広告代わりになっている。なお異世界化した特定の場所でも募集することが出来る。又、今の日本の状況だと◯ローワークでも募集はしている。他にも色々と手段はある。


「何で掲示板なの?◯ローワークや公式のホームページで部隊、パーティー募集ページに上げれば人が来る確率格段に上がるでしょ」


「………掲示板のほうが私の欲しい人材が来るかなと思ってね」


「どんな人材欲しいのよ?」


「そりゃ即戦力だけど、それは二の次だね」


「え?(まさか)」


「一番、欲しい戦力は介護士(訪問介護)が出来る人が欲しいかな」


「………こうちゃん、頭大丈夫?」

 欲しい人材に驚く


「ああ、大丈夫だが、どうしたの?」


「どうした。じゃないわよ」

 イルシアは怒り口調になる


「イルシア、何でそんなに怒ってるの?」


「怒るわよ。何で介護士(訪問介護)を募集するのよ。普通に戦える人を優先するでしょ」


「戦うより介護士(訪問介護)がやっぱ欲しいね」


「こうちゃん。今の現状わかっているの?」


「うん、何かある」


「こうちゃん見たく、訪問介護を事前事業でやってる人はいないからね」


「まあ、確かにいないね」


「パーティー、部隊を組む以上は対価やお金を払わなきゃ行けないのよ」


「そうだね」


「こうちゃん、対価を支払える程のお金はあるの?」


「ないかな」


「ないなら募集に関しては破綻しているでしょ。仮に来たとしてもお金はないですなんて、誰が好き好んで入るのよ」


「まあ、確かにそうだけどね。でも、ダメ元で書き込んで見るさ」


「………はあ、多分、誰も来ないと思うけどね。それでどんな書き込みするの」



「戦える介護士(訪問介護)募集、戦闘力、年齢、性別、経験は問いません。アットホームな環境です。報酬に関しては、無償になりますのでよろしくお願いします。興味のある方は下記のメールに連絡お願いします」

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