第7話 男(介護士)の戦い方×ユカエルとイルシアトーク

 光琳は女性を家に運ぶ。イルシアが家に入ろうとする前に立ち止まり


「あ、こうちゃん、ちなみに何を生成したの」


「ああ、お粥パックだね、流石に左手にはストックしてなかったね」


「………お粥パック、生成してモンスター5体は割にあわなすぎるでしょ」


「そうだね」


「聞いた気がするけど、モンスターを呼び寄せる原因以外に何かコストを支払ってるのかい?」


「ああ、左手にストックしてあるモンスターの素材を自動消費して右手で生成しているよ」


「コスト支払ってるのに何でモンスターが襲ったり現れるのかな?」


「………原理はわからないけど異世界化した物だからねそれがモンスターを発生させてるのかもね」


「なるほどね、それじゃあがんばってね」


「あんまりがんばりたくないからゆるくがんばるよ」


良いからね、怪我

なく生きてユカちゃんわしの前に戻ってくれば良し」


「はいよ、それじゃあ避難よろ、万が一もあるからイルシアもユカエルちゃんも戦える体制準備はしておいてね」


「………それは大丈夫でしょ」


「万が一もあるからな念のためだ」


「了解、それじゃあね」

イルシアは家に入る。


「さてさて、やりますかね」

空に視線をあわせる


(鳥系か見た感じはカラスを大きくした感じだね)

通常の目視では見えない部分をさらに遠くを見通す。


(まだ、私が気付いてるとは思ってないだろうからな、とっとと仕留めますかね)


 左手から焼き鳥に刺すようの竹串を30本ほど出し。


(はい、行きますかね)

串を空中に投げる。


(固定、溜め)

串は空中で落ちずに浮いている。


(溜める時間含めれば全然間に合うかな)


イルシアside


「お疲れ様、ユカちゃん」


「お疲れ、イルちゃん」


「状況はどう?ユカちゃん」


「自分は大丈夫だよ、お婆さん安定してる何とか起きてお粥も食べてるよ」


「それなら良かった」


「イルシアが見ている女性の容態は?」


「失神している感じだけど大丈夫だよ」


「そう、それなら良かった」


「ユカちゃん、こうちゃんから念のため戦える状態にはしておいて欲しいと言ってたよ」


「………戦いか」


ユカエルは表情が暗くなる。


「ユカちゃん、何で暗くなるのさ」


「だって毎回、こうちゃんに負担をかけさせてる気がして嫌なのよ」


「そう思うなら自分の出来ることをすれば大丈夫だよ」


「………そうだね」


ユカエルは暗い表情から少し笑う


「さてさて、戦う、準備とは言ってたけどね最低限戦闘用には武器はあるけどね」


「そうだね。出来れば使いたくはないね」


 バックに異世界用の武器を持ってはいるが一度も使ったことがない。


「こうちゃんが今まで、戦って来たから私たちは戦うことはなかったからね」


「そうだね。こうちゃんが負けることはないよね」


 心配そうな表情をユカエルはする。


「ああ、大丈夫だ」


「………でも、万が一も」


「大丈夫だ、なんたってこうちゃんはある意味、最強の介護士だからね」


「………イルちゃん、信頼しているね」


「そりゃあね過去にわしとこうちゃんで10体ぐらいに囲まれて私を守り抜いて倒したり、ユカちゃんもかなりヤバイ状態の中、こうちゃんが守り抜いたでしょ」


「そうだね」


「こうちゃんは介護士から開花させてスキルツリーを作り上げたからね、多分異世界武器防具で完全武装した人でも勝てないからね」


「うん、そうだね」


「私たちにナンパして来た奴だったりパーティー、部隊に強制加入させらようとした奴をフルボッコにしていたからね」


「………あれはやりすぎだね」


「まあね。あれはやりすぎだね」


「あの時のこうちゃんは容赦なくスキルを使っていたけど、相手側はわからないまま倒されてたからね」


「そりゃあそうでしょ」

イルシアは少し息を整える。


「相手側はどうしてあんな物で倒されたか不思議に思ってたでしょうね」


 あの時のことをイルシアは思い出し少し笑う。


「そりゃあそうだよ。だって、相手剣に対して、こうちゃんはディスポ(滑らないビニールの手袋的な感じの)だけつけてフルボッコにしたもんね」


「あれは笑ってしまったね。さらに面白かったのは防具?というかさらにこうちゃんがつけているのも面白かったね」


「あ」


 ユカエルも思い出して笑ってします。


「あの時は半袖のティシャツに猫ちゃんのプリントされた可愛らしいエプロンつけて戦っていたからね回りの人も爆笑していたからね」


「そりゃあ笑うよ。それにフルボッコにされた人はかなり恥もかいたし、精神的にズタズタになったでしょうね」


「あはは、違いない。その後にこうちゃんにどうしてその装備で戦ったのかを聞いたら面白かったね」


「どんな答えが返ってきたんだっけさ?」


「訪問介護する上ではオムツ交換したり掃除する時はこれが最強装備なんだと冗談ではなくマジ顔で答えていたのもさらに大爆笑しちゃったからね」


 イルシアは思い出し笑いをして大爆笑し始める。


「ふふ、こうちゃんらしいね」


 ユカエルもくすくすと小さく笑う。


「とまあ、あんな訪問介護大好き馬鹿だからこそスキル開花してある意味最強クラスになったんだろうね」


「そうだね。こうちゃんだからこそ開花して3年でかなり強くなったからね」


「こうちゃんのスキルの成長はまだまだするはずだなんたってね」


(こうちゃんのことだわしらに教えてないこといっぱい隠してありそうだからな、状況により、ユカちゃんに報告だね)


「うん」


「こうちゃんはモンスター素材を無限にストック出来て介護道具や道具類をモンスター素材が続く限り生成出来てさらに即座に異世界に対応した物に作り替えられるからね」

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