3カ月前 過6話 詩野の開花×修行

 光琳side


 詩野とミカエルが戻ってくる。


「ただいま、こうやん」


「お帰り、ミカエル、どうだったかな?」


「それは、ミラミラに聞きなさい」


「ああ、そうだったな」


 詩野に目線を合わせる。


「詩野、どうだった?」


「………」


詩野は無言で反応がなかった。


「詩野、大丈夫?」


「う、うわあああああああん、こう様ありがとう」


「え?え?え?」


 突然、詩野が泣き始めて光琳に抱きつく。


「ああ、こうやん泣かしちゃったね。マジで最悪なくず男だね」


 ミカエラがニヤニヤと楽しそうに眺めている。


「おい、おい、私は何もしてないだろう」


 光琳は戸惑いの表情を見せる。


「少なくともあたしから見たら泣かした悪い男にしか見えないな」


 ミカエラがくすくすと笑っている。


「茶化さないで何とかしてよミカエラちゃん」


「ええ、いやだね」


「そんなこと言わないで何とかして下さいよ」


「はあ、しょうがないな」


 ミカエラは詩野に近づき光琳から引き剥がす。


「ミラミラ、嬉し泣きしすぎだよ」


「だって嬉しくて、嬉しくてしょうがないでしょ」


「………ミラミラ嬉しいところ申し訳ないんだが、スキル開花した後に気をつけて欲しいことがあるからね」


「え?何かあるの?」


「これから、ダンジョン外に出てスキルを維持したり使うのにコストがかかるからね」


「コスト?」


「そう、コストです」


「ミラミラは何をコストにするかを決めなきゃ行けないからね」


「ちなみにこう様は何をコストにしているの?」


 光琳に話を聞き始める。



「私は左手にあるモンスターの素材をコストにして右手で特定の物を生成していますね」


「それじゃあ、モンスターの素材をコストにするのが一番良いのかな?」


「ミラミラ、モンスター素材にする方法は光琳の左手に物を無尽蔵に保管出来る能力だから出来るだけであるからね」

 

「じゃあ自分には無理な感じなのかな?」


「出来てもミラミラにはアイテムを収納出来るスキルがないから、仮にモンスター素材をコストに変換するならリュックに大量にモンスター素材をつめないと行けないからねとてもじゃないけど外での移動は無理だね」


「それだと無理だね。じゃあどうしようかなミカエラ」


「ミラミラそれは、修行しながら考えるしかないですね」


「そうですね」


 詩野は頷く。


「さてさて、それじゃあスキル開花してすぐで申し訳ないが修行しますかね」


 光琳が話に入る。


「うん、こう様すぐ修行したい」


「というわけでミカエラ、ありがとうね」


 光琳はミカエラに声を掛ける。


「何もだよ。また来てねこうやん」


「ああ、また来るね」


「あ、ミラミラ」


「はい、何ですか?」


 近くまで来てミカエラが声をかける


「こうやんのことをよろしく頼んだよ」


「はい、わかりました」


「こうやんさあ、第一印象マジで感じ悪すぎて自己肯定感低すぎだからな」


「………確かにそうですね」


 第一印象は確かに凄まじいイメージしか湧かないなと詩野は思った。


「こうやんは誤解されがちだが、めちゃくちゃ良いやつなんだよね。だから、ミラミラよろしくお願いね」


「はい、わかりました」


「それじゃあがんばってね」


詩野、光琳は一度ダンジョンの家に戻る。


「さて、それじゃあ修行に関してなんだけど動画機材で音をミュートにして画面暗くして撮影お願いします」


「わかったよ。こう様」


「さて、ここからかなり大変だからね覚悟してね」


「はい」


「まず、3年分の内容を戦闘面と介護士(訪問介護)の修行を併用して3カ月でやるからね」


「わかりました(かなり過酷になりそうだな)」


「それじゃあ、まずやることは………」


「え?」


 そのことを聞いて驚く。


「それを呑気にしていたら3年分の内容間に合わないと思うんだけどね」


「それじゃあ詩野が一番知りたい答えなんだけど…………」


「え?そんなことありえるの?」


「終わったら試して見ればいいよ」


「わかりました。やって見ます」


「それじゃあやるよ」


「はい」


 こうして3年分の詰め込んだ内容を3カ月でこなして行くのであった。





















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どうも作者です。ここで詩野の修行を終え次から本編に戻りますのでよろしくお願いします


マリエル「おい、待て作者」


作者「あれ、何かありましたかね?」


マリエル「区切りかたおかしくないか?」


作者「え、そんなことは」


マリエル「おおありだ!!」


マリエルの攻撃が作者に直撃する。


作者「………」


 マリエルの攻撃によって返事はないただの屍になりましたとさ 完 


マリエル「作者終わらせるな?まだ続くからな(作者め文字数稼ぎにわたくしをまだ使うのか)」


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