第16話 美菜菊の今後×どこに住むかな?

 光琳side


 美菜菊とミカエラは笑顔を見せて戻って来た。


「「ただいま」」


 二人とも一緒に声を掛ける。


「お帰り、ミカエラ、美菜菊さん」


 光琳も笑顔を見せる。


「………どうだったというのは、おかしいよな、美菜菊さん」


「確かにそうですね」


 笑顔で美菜菊は話をする。


「まあ、モンスターになってない時点でスキル開花の試練は成功して良かったよ」


「うん、無事に成功しましたね」


「さてさて、みなやん、今後のことなんだけど」


ミカエルが話に入る。


「はい、なんでしょう」


「みなやんからALS(筋萎縮性側索硬化症)が失われて身体の一部分が異世界化しています」


「はい」


「だから、現状なんだけど、あたしらの今いるゴミクズダンジョンでしばらく生活をして行くしかないのよね」


「ダンジョン外に出るのはまずいのですか?」


「………恐らくだけど、みなやんの身体は外の空気に振れると身体が適応出来なくて動けなくなりますね」


「ミカエラ、異世界酔いとは違うのかな?」


 光琳が話に入る。


「ひなやんの場合は異世界酔いとは違って身体の一部が異世界化しているから動けているだけであるからね」


「ミカエラ、ということは?」


「………ダンジョン外での活動はほぼ出来ないかな」


「ミカエラ、どうにかならないのか?」


「今のところは答えはないが考えて見る」


「頼むな。ミカエラ」


「はいよ」


「あ、そういや美菜菊の住む場所を考えないとな」


「ああ、そうだな」


「とりあえず私の家に」


「ダメだ」


「え、なんでですか?」

 

「………男の家にしばらく住まわせるのは、いかがなものかと」


「しょうがないだろう」


「しょうがなくないし、それに着替え類はどうするんだ?」


「別に買ってくれば」


「こうやん、女の人の下着を買うのは流石にまずいでしょ」


「………まずいかな?」


「まずすぎでしょ」


「あ、それなら私の右手で服や下着類を生成すればいいね」


「ああ、その手があったね」


「よしこれで解決でね。ミカエラ」


「まて、こうやん、まだ解決してないぞ」


「え?」


「異性だからな。そこを踏まえると住まわせるのは良くないな」


「でも、詩野は私の家に寝泊まりしていたがな」


「今回は状況が違うだろう!!」


「違う?」


「何も知らない者どうしだからな」


「でも、暮らして知って行けば」


「おいおい、詩野と違って慕われているわけでもない状態だと信頼性を作るのが難しくないか?」


「………確かにそうですが、どうしますかね」


「こうやん。提案があるんだが良いかな?」


「どんな提案だ。ミカエラ」


「あたしの教会に美菜菊を住まわせましょう」


「ミカエラの教会にか」

 

 光琳は驚く?


「そう、そっちのほうが良いわよ」


「………良いのか、ミカエラ」


「別に悪いことはないでしょ」


「………ミカエラさあ、元々は世界人はきらいだったよね?」


「ええ、大が付くほどきらいだよ(まあ、教会に来れる者とか、こうやんやミラミラは特別かな)」


「そうしてくれるならありがたいかな」


「じゃあ、決まりだね。こうやん」


 光琳、ミカエラはお互いにうなずきあう。


「そういうわけで、みなやん、あたしの教会に泊まることになったからよろしくね」


 ミカエラは美菜菊に声を掛ける。


「わかりました。よろしくお願いします。ミカエラさん」


「………ミカエラさんではなく、ミカちゃんと呼んで欲しいな」


「わかりました。ミカちゃん、よろしくお願いします」


「うむ、よろしく頼む。みなやん」


「後、僕もみなちゃんのほうが嬉しいかな」


「了解した。それじゃあ、みなちゃん、よろしくね」


「こちらこそ、よろしくお願いします」


 お互いに握手をする。


「とまあ決まったよう出し、私は仕事や戦いのための準備しますね」


 光琳は教会から出ようとすると


「待て待て、こうやん」


「うん、どうしたんだ?ミカエラ」


「みなちゃんは車椅子なんだから」


「寝泊まりする場所の掃除や環境を整えるのを手伝ってくれ」


「………ああ、そうだったな」


「後、衣類や下着、食料も頼む」


「了解」


「それじゃあやりますかね」


 こうして教会で美菜菊の部屋の環境作りをして行くのであった。

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