江津レイクタウン

絶望に打ちひしがれた過去を持つ女性二人の友情を主軸に、マルチな視点からどうしようもない絶望を乗り越え、前に向かって歩いていく様を描いたお話。これだけたくさんの人物を登場させながら、誰一人物語に欠かせないピースとしてエピソードを重ね合わせていった手法はお見事です。
事件は解決しました。その先の「神」をも乗り越える日が彼女たちに訪れますように。

過去を抱えた女性。
ただ、いつもの毎日を過ごす人々。

本当にありふれた毎日なのに、偶然の出会いから普通のありふれたじゃない日常に変わる。


特に凄くなにかあるわけじゃない。
でも、そう思うのは第三者だから。

きっと、誰でもドラマティックに自分の人生を生きている。なんか、そんな気持ちで読みました。

凄くファンタジーじゃなくても、凄く何か事件が起きなくても、きっとリアルな人生の中には、それぞれいろいろあるし、本人にとっては大事件な場合も。


こちらのお話は、事件だし、非日常な展開もむっちゃ面白いです！
でも、その中に、ああ、見方を変えれば、これはファンタジーな自分には関係ない話だな、じ…続きを読む

おっと題名が違った。
江津レイクタウン。

買物をする場所ではない。
複雑に絡み合った謎を読み解く場所。

私のイメージする作者像を
破壊し、再構築してくる作品。

オススメは
子供に読ませたくない童話から
こちらの作品を読む。

振り幅に驚く。
ご堪能あれ。

凄く読みやすいです。
短文とかそう言う意味合いではなく文章力で各物語を巧く紡いでいます。
これは良い小説です。
未だ始まったばかりだから新規の方々にも是非ともお目通しして頂きたいです。
文章力が目に見えて成長しています。
作家先生方も何かしらの参照になると思いますので、お薦めです。

過去の作品と繋がる。
謎も深まる。
解けそうで解けない。
だから、読者は引っ張られる。

こんな推理小説があるなんて……
作家、小濱氏にやられた（笑）
お見事です!!!